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「Adiposity reboundと肥満・代謝異常に関する縦断的な出生コホート研究-乳児肥満、幼児肥満の将来の肥満、代謝異常への影響について」の研究に参加された方へ

体格の指標であるBMI(body mass index)は乳児期早期に増加傾向を示し、乳児期後期から減少に転じて、さらに幼児期に減少から増加に転じます。このBMIが幼児期に減少から増加に転じる現象はadiposity rebound(AR)と呼ばれ、ARは成人肥満に向けて体脂肪の蓄積が小児期から始まることを示していると考えられています。私たちは将来の肥満症やメタボリックシンドローム・2型糖尿病を小児期から予防することを目的に、本研究を実施してきています。今回、本研究に参加いただいた方の血漿を用いてインスリン抵抗性(血糖が下がりにくい状態)の指標である低比重リポ蛋白(LDL)粒子径、アディポネクチン、インスリンの測定をしておりますが、最近動脈硬化の危険因子と考えられている高比重リポ蛋白(HDL)の機能などを追加測定したいと考えております。残りの血液検体のうち、0.1 mLを共同研究先である国立循環器病研究センター研究所に郵送し、測定を依頼します。

肥満や糖尿病、その先にある動脈硬化症は善玉コレステロールといわれるHDLコレステロールと関係あると考えています。HDLには血管の中にある動脈硬化の部分からコレステロールを引き抜いて肝臓に戻して分解してくれる「コレステロール引き抜き能」といった機能があります。最近では、血液中のHDLコレステロールの濃度(量)は低いのに質が良いために心臓病を起こさない人やその逆の人もいることがわかってきたため、HDLコレステロールの値(量)ではなく、その機能(質)がより重要であると考えられています。そこで、参加していただいた方のHDLの機能を測定し、ARの時期や学童期の肥満、インスリン抵抗性の有無や程度との関係を検討したいと考えました。HDLの機能(質)には血管の中にある動脈硬化の部分からコレステロールを引き抜いて肝臓に戻して分解してくれる「コレステロール引き抜き能」や、体の錆びである酸化を抑える「抗酸化能」などがあります。
また、本研究に参加いただいた方の血清を用いてHDLの機能(「コレステロール引き抜き能」と「抗酸化能」)を測定しますが、このようなHDLの機能を決めているものが何かを明らかにするために、残りの血液を用いてHDLが運んでいるコレステロール以外の「あぶら」を測定したいと考えております。
なお、HDLの機能やそれを決める因子については、現在、医学的な評価が定まっておらず、診療や健康管理に役立つものではありませんので、今回の測定結果を個々にお返しすることは致しません。
この研究では、対象となる皆様の個人情報を匿名化し、厳重に保護した上で、測定および解析を実施致します。集計結果が学術論文や学会、新聞等で公表されることがありますが、個人が特定される形で情報が公表されることはありません。
本研究に関して同意され、採血を受けられた方が、今回の研究対象となります。該当する方で、この研究についてご質問がある場合や共同研究先において研究の対象者となることを拒否される場合には、お手数ですが、小児科学講座・小山さとみ(電話0282-86-1111、PHS:7251)まで、ご連絡下さいますようお願い申し上げます。

研究担当者

獨協医科大学小児科 小山さとみ

調査研究課題名

Adiposity reboundと肥満・代謝異常に関する縦断的な出生コホート研究-乳児肥満、幼児肥満の将来の肥満、代謝異常への影響について

研究責任者

獨協医科大学小児科 有阪治

研究期間

倫理委員会承認時から2019年9月30日

最終更新日 2018年12月18日

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