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心臓外科

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一般社団法人National Clinical Database(NCD)

心臓外科の概略と特徴

心臓外科においては、2017年は過去最多の手術数を行いました。血管外科、小児心臓外科を加えると、1,000例を超える開心術となりました。心臓外科ではその専門性を生かし、難治性疾患、希少疾患を積極的に治療する一方で、既存の治療をより安全に、より良い成績となるように改良して患者さんの治療にあたっています。特に、大動脈弁のカテーテル治療(TAVI)や小切開手術(MICS)、ロボット手術(ダヴィンチ)など新しい治療は患者さんのご負担を減らす治療となります。




図:心臓外科の開心術の年次推移

冠動脈バイパス術では、できるだけ人工心肺を用いない、オフポンプで手術を行い、長期開存率の良い動脈グラフトを積極的に使用し(動脈グラフト使用率:95%)、患者満足度の高い手術を目指しています。また、適応のある人にはダヴィンチを用いて内胸動脈を採取し、小切開で手術を行うMICS-CABGも行います。

弁膜症に関しては、TAVI治療を300例以上に行ってきており、「切らずに治せる」とのことで90歳を超える患者さんもこの治療を受けておられます。また、国内施設で唯一、Valve-in-valveの国際レジストリーに参加し、世界と共同でこの治療を進めてきました。また、右側の小開胸で行うMICS手術やロボット手術は心臓外科領域における低侵襲手術の代表で、250例を超える患者さんに行ってきました。その利点は、痛みが少ない、出血量が少ない、などの低侵襲のメリットだけでなく、すくに車の運転ができる、すぐに復職できる、といった社会的な利点もあります。

ロボット手術は100例近い患者さんに行っており、最近当センターに導入された最新型のda Vinci Xi(ダヴィンチ・エックスアイ)は非常に良好な視野と繊細なロボットアームを有しており、かなり操作性が良くなりました。特に力を発揮するのは、僧帽弁閉鎖不全症における弁形成術です。弁形成術は術者を必要とする一方で、遠隔成績が優れ、ワーファリンによる合併症が少ないため、当センターでは積極的に行っています。弁膜症に合併する心房細動に対しては、2017年より新しく導入されたCryoIceという最先端の機器を用いてメイズ手術を行っています。現在100例を超える患者さんに施行し、良好な結果を得られています。

心不全に対する外科治療も当センターの重要なミッションで、2017年は70例の患者さんに人工心臓治療を行いました。その結果、当センターは国内で唯一(世界で9施設目)のCenter of Excellence(卓越した施設)に認定されました。また、今年からImpella(インペラ)という低侵襲の人工心臓を導入し、その有用性に期待しています。

上記以外にも心臓腫瘍や収縮性心膜炎、緊急疾患なども治療しており、緊急治療を要するものは、ICU・CCUとの連携のもと24時間受け入れ態勢をとっています。最重症例に対しても積極的に手術を施行し、治療目的として単なる延命ではなく、生活の質(QOL)向上が大切だと考えています。

国循心臓外科は、あらゆる患者さんが公平に最良の治療が受けられるように、また、どんな時でも手術が受けることができるようにすることが使命だと考えます。心臓外科のスタッフは24時間の体制を整えており、内科や麻酔科、手術室、関係部署との協力体制(ハートチーム)は盤石です。私たちは総勢13人のメンバーで診療・研究にあたっています。レジデントや大学院生(東北大学、慶応大学、熊本大学)のフレッシュなメンバーもおり、活気にあふれたチームです。




心臓外科のメンバー

施設認定

  • 日本外科学会
  • 日本心臓血管外科学会
  • 日本胸部外科学会
  • 日本血管外科学会
  • 日本循環器学会
  • 呼吸器外科医

最終更新日 2018年08月13日

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