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脳血管リハビリテーション科

対象疾患・治療法

I. 診療実績

 依頼科別(2025年度)では、依頼総数2,689名のうち、脳卒中を中心とした脳血管系診療科(脳内科、脳外科)から66%、成人心臓血管系診療科(心臓内科、心臓外科)から20%、小児心臓系診療科(小児循環器内科、小児外科)、重症心不全・移植科などのその他の診療科から14%となっています(図1)。脳血管系診療科への依頼件数の年次推移(過去5年間)を図2に示します。

II. 急性脳卒中リハビリテーションの実際

 リハビリテーションは、患者さんの病状に基づいて、段階的に進めます。脳卒中発症後、2日以内にセラピストは患者さんの病床を訪問し、意識状態、血圧を診ながら、ベッドサイド・リハビリテーションを開始します。ベッドで寝ている時間が長くなると、麻痺した手足の関節が硬くなり、麻痺していない手足の筋力も弱まるからです。また、長期の臥床は、褥瘡(床ずれ)や肺炎・尿路感染症、心肺機能の低下、足の静脈うっ滞による下腿への静脈血栓症、起立時の血圧低下によるふらつきの原因にもなります。こうした、動けないことによって生じる一連の障害を「廃用症候群」といいます。「廃用症候群」を予防するために、姿勢を整え、手足の関節を動かし、筋力をつける練習を始めるのです。病状が安定すると、「ベッドから起きる」(離床する)ために、足を床に下ろして座る練習(端坐位練習)を行います。端坐位ができるようになれば、リハビリテーションの場をベッドサイドからリハビリテーション室に移し、PT、OT、STが協力して、患者さんにあったプログラムを提供します。こうしたリハビリテーションを適切に実施するには、セラピストだけではなく、医師、看護師、薬剤師、栄養士、医療ソーシャルワーカーといった多くのスタッフとのチームワークが不可欠です。

最終更新日:2026年03月31日

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