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産婦人科部

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産婦人科部の概略

国立循環器病研究センター産婦人科部では年間約300例の分娩を取り扱っています。もちろん合併症の無い分娩も取り扱っていますが、国立循環器病研究センターの特性を生かした妊娠・分娩管理をその中心に据えています。具体的には次の3つを診療の柱としています。まず、心疾患を持つお母さんの妊娠・分娩管理、それから、脳血管疾患を持つお母さんの妊娠・分娩管理、そして、赤ちゃんに心疾患があるお母さんの妊娠・分娩管理です。私達の施設にはトップレベルの循環器疾患、脳血管疾患の専門家が数多くいます。私達は妊娠・分娩管理の専門家としてともに協力し合って診療を進めています。

近年の心疾患の治療、管理の向上は目覚ましいものがあります。従来であれば妊娠を最初からあきらめていた女性にも妊娠の可能性が広がっています。私達は妊娠前からカウンセリングを行ない、そこでは妊娠に伴う母体の変化、妊娠が心臓に与える影響などをこれまでの成績などを元に分かりやすく説明しています。そして、その結果、妊娠することを選択した場合には、医学的アドバイスを十分理解していただき、本人の希望、家族の意志を尊重し、他科との協力の元、集約的な管理を行っています。

お腹の中にいる赤ちゃんの心疾患に対する診断技術の向上も目を見張るものがあります。私達は正確な診断に基づき、予想される生まれた後の経過をシミュレーションし、どのような準備をしてどのように生まれてきてもらうのかを小児科医、外科医、麻酔科医と協力して検討しています。その上でこそ生まれた後の治療に良い形でつなげられる妊娠・分娩管理を行なうことができるのです。

心疾患を持つ赤ちゃんが国立循環器病研究センターで生まれ、治療を受けて育っていき、そして、大人になって妊娠し、自分の生まれた国立循環器病研究センターで子どもを産む。私達の施設はそんなふうに生命がつながっていく場所でありたいと思っています。

施設認定

  • 日本産科婦人科学会専門医制度卒後研修指導施設
  • 日本周産期・新生児医学会 母体・胎児研修施設基幹病院
  • 大阪府地域周産期母子医療センター
  • 母体保護法指定施設
  • 産科医療保証制度認定施設
  • OGCS基幹病院

最終更新日:2021年10月08日

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