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健診部

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健診部の概略 (Department of Preventive Cardiology)

健診部は、健診と保健指導を実施し、新たな時代に応える予防診療の拠点として体制を整えてきました。
これまで、集団健診部、循環器病予防検診部、予防健診部と名称を変えてきました。2019年に健診以外に、保健指導を立ち上げ予防を重視しました。2020年に予防健診部から健診と保健指導の業務を健診部として新たに立ち上がりました。
現在、特定健診・長寿医療制度に伴う健康診査と保健指導を主な診療業務として実施しています。
健康診査と保健指導を受診されるためには受診券が必要ですので、当センターで扱えるかどうかについてはお問い合わせください。

健診
受診日時:平日月曜日~木曜日午後1時~3時
お問合せ:電話06-6170-1070(8:30~16:00:健診申込など要件をお伝えください)
メール :info.ken@ncvc.go.jp
保健指導
受診日時:平日午前10時~午後4時(水曜日を除く)
お問合せ:電話06-6170-1070(9:00~16:00:保健指導申込など要件をお伝えください)
メール :hoken@ncvc.go.jp
※お急ぎの場合にはメールではなくて電話でご連絡ください。

研究においては、現在も同意をいただいた健診受診者を対象として吹田研究を継続中であり、わが国の循環器病予防のために必要な科学的な根拠を出し、これまで多くのガイドラインで引用されてきております。

また、これまでの吹田研究の成果を市民に還元し実装するために、令和2年10月に吹田市と吹田市医師会と当センターが、吹田市民の心不全予防のために共同事業に取り組む協定書を締結しました。そこでは、市民への新しい健康アドバイスを行いながら、心不全の予後因子に関する長期追跡研究を始めることを目的として、"健都"循環器病予防プロジェクトとして市全体の取り組みを始めました。 これはまた、生涯健康支援10と称した新しい保健指導を行い、参加者の皆様にご協力いただきながら非薬物介入研究も進めてまいります。健診部はこれらの拠点として、循環器病の疫学研究として最先端のその先を行く新たな予防と研究を行っております。また、これらのノウハウを均てん化して広めていくことも当センターの重要な任務です。沖縄県と協働して循環器病予防のエビデンスや保健指導スキルを活かし、沖縄県民の健康づくり推進に向けて働きかけていきます。

 吹田研究から30年以上が経ち、新たなコホート研究として、臓器不全症である心不全・認知症を対象とした「吹田研究NEXT」を立ち上げました。臓器不全症の予防は、世界で最も高齢化率の高い我が国において、健康寿命の延伸に極めて重要でありながらエビデンスが少ないのが現状です。これまで、口腔内健康障害と循環器病との関係についてエビデンスを出してきました。臓器不全症の予防には、歯科以外にも多職種の予防が必要です。

 また、生涯健康支援ということで、令和4年の夏より子供の健康増進に関する研究「吹田Offspring研究」を開始しました。子供の高血圧、起立性調節障害、家族性高コレステロール血症などに関するエビデンスを出していきます。子供を通して地域全体が自然と健康増進につながるような仕組みを作っていきたいと考えております。

皆様方の健康増進につながるようにスタッフ一同お待ちしております。

施設認定

  • 特定健康診査機関
  • 特定保健指導機関

新しい事業

平成元年より始められた「吹田研究」は、都市部地域住民を対象とした虚血性心疾患と脳卒中にのエビデンスを出すために構築された追跡研究です。高血圧や脂質異常症をはじめとする基本的な危険因子に関する論文を一通り作成しました。しかし、病気が起こる場合には、個々の因子が統合的にかかわっているので、これまでの研究成果を取りまとめた形で、疾病予測ツールの開発を行い、脳卒中、冠動脈疾患、心房細動などのリスクスコアを作成しました。それらのリスクスコアを使用して「心不全予防対策事業-"健都"循環器病予防プロジェクト」を実装させました。そこでは、新しい保健指導方法「生涯健康支援10(Lifelong Health Support 10)」を考案して、心不全を初め循環器全般の予防、がんや認知症予防を目指しています。一方では吹田研究が30年以上経過したため、次世代コホートとして心不全、認知症を目的とした「吹田研究NEXT」を立ち上げました。さらに、子供の健康増進のためのコホートとして「吹田Offspring研究」を立ち上げました。

学童・思春期における高血圧等循環器疾患の診断法に関する縦断研究 - 吹田Offspring研究-
 子供の健診を追跡することで、子供の高血圧、脂質異常症などに関するガイドラインのエビデンスを構築すること、さらに子供の家庭血圧、起立性調節障害、家族性高コレステロール血症のエビデンスをつくり、子供を通して社会全体が自然と生活習慣の改善につながるような街づくりを目指せるとよいと考えています。

縦断的な健康情報の分析等による子供の健康支援に関する研究
 我が国において、世界で例を見ない速さで高齢化が進む中、一人ひとりの健康寿命の延伸を図るためには、多角的な健康・医療情報を用いて、市民の視点に立った有効な対策を立案、実行していくことが不可欠です。また、健康寿命の延伸を図る上で、生涯を通じた健康づくりの基礎となる健やかな生活習慣の形成について、子供の頃から取り組むことが重要です。このため、都市部地域住民の乳幼児と児童・生徒の健康状況を初めて把握して、今後の子供の健康サポートの方針を検討するための貴重な情報を得ることを目指します。

 詳しくは吹田市のホームページ「子供と保護者の健康支援プロジェクト」をご覧ください。

都市部地域住民を対象とした心不全と認知症コホート研究 ―吹田研究NEXT―
 心不全と認知症予防を目的としたコホート研究を行います。臓器終末像の予防を目指すためには、目的となる臓器である心臓と脳だけではなく、脳心腎肝連関しているため、それぞれの臓器の連関があり、感覚器障害、歩行障害、オーラルフレイルなどさまざまな臓器の機能低下予防に関するエビデンスを構築してようやく心不全と認知症予防が見えてくると思います。その為には産官学民の協働を目指すために、共創の場を創り研究の活性を目指します。また、同時に多職者介入の新しい街づくりで、どの様な形で地域の方が参加していくかその仕組み作りを考えて行きます。

吹田市健診受診者を対象とした心不全重症化予防対策に係る協定書の締結~"健都"循環器病予防プロジェクト~
これまでの研究成果を集大成して、吹田市で実施する健診時にNT-proBNP検査を実施して、心不全重症化予防のための新しい保健指導を行っています。
詳しくは吹田市のホームページをご覧ください。

沖縄県民の平均寿命・健康寿命の延伸、早世の予防を目的とした健康づくり推進に向けた覚書の締結
これまで国循が確立した循環器病予防のエビデンスや保健指導スキルを活かし、県内関係機関と連携して沖縄県の平均寿命・健康寿命の延伸、早世の予防を目指します。

最終更新日:2024年11月07日

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