病院について
病院長ご挨拶
―世界に冠たるエクセレント・ホスピタルを目指します―

国立循環器病研究センター病院ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
国立循環器病研究センターは、昭和52年に循環器疾患の究明と制圧に挑むために設置された、心臓血管と脳だけに特化した高度専門医療研究センターです。世界に例を見ない超高齢社会の中で、脳卒中と心臓病は後期高齢者の死亡原因の第1位であり、要介護の主な原因の第1位です。健康寿命の延伸を目的に掲げた「脳卒中・循環器病対策基本法」が施行された2019年、国立循環器病研究センターは、岸辺の地に新築・移転し、診療・研究環境が飛躍的に改善されました。
2020年4月1日に、私が病院長に就任するにあたり目標を、この恵まれた環境を最大限に活用し、「世界に冠たるエクセレント・ホスピタルを目指す」こととしました。2020年1月末から始まった新型コロナ感染症のまん延の渦中にありながらも、私たちのミッションである循環器病に対する高度な医療を開発・提供しています。脳卒中、心臓病の救急医療、研究所、オープンイノベーションセンターとの強力な連携の下、革新的な医療機器開発、質の高い臨床試験、ロボット手術等の低侵襲治療の推進や、ゲノム医療、AIを用いた予測モデルの開発等、個別化医療の推進に重点的に取り組んでいます。2022年、NEWSWEEK誌が発表したWorld Best Hospital2023では、心臓内科部門で世界第15位、心臓外科部門で世界第25位に選出されています。
国立循環器病研究センター病院運営の基本方針は、1)循環器病のモデル医療や世界の先端に立つ高度先駆的医療の提供、2)透明性と高い倫理性に基づいた安全で質の高い医療の実現、3)研究所と病院が一体となった循環器病の最先端研究の推進、4)循環器病医療にかかわる専門家とリーダーの育成、5)全職員が誇りとやりがいを持って働ける環境づくりの実践の5つです。人生100年時代を迎えた今、私たちは、患者さんの価値を重視し、予防から、急性期医療、回復期、生活期まで、患者さんの生涯を俯瞰した循環器医療を、チームとして実践しています。そのためには、医療者側からの視点のみならず、患者さん側からの視点での医療の評価が今後ますます重要となってきます。これからも国立循環器病研究センター病院が、次世代の循環器医療を創造し、担い続けるため、皆さんの忌憚ないご意見をどうぞよろしくお願いたします。
私たちは、新しく大きな一歩を踏み出しました。時に創設時の原点に立ち戻りつつ、さらなる高みを目指します。国立循環器病研究センター病院をどうぞよろしくお願いいたします。
2022年10月
病院長 略歴
1987年3月 | 京都大学医学部医学科 卒業 |
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1987年6月 | 京都大学医学部付属病院 脳神経外科 |
1988年3月 | 天理よろづ相談所病院 脳神経外科 |
1989年4月 | 静岡県立総合病院 脳神経外科 |
1994年3月 | 京都大学大学院医学研究科 単位取得退学 |
1994年4月 | 国立循環器病センター 脳血管外科 |
1994年9月 | 国立循環器病センター研究所 病因部脳外科研究室 |
1995年6月 | 市立舞鶴市民病院 脳神経外科 |
1997年4月 | カナダ トロント大学医学部 Research Fellow |
1999年7月 | カナダ トロントウエスタン病院 Clinical Fellow |
2000年7月 | 国立循環器病センター 脳血管外科 |
2004年10月 | 同 医長 |
2009年7月 | 同 部長 |
2009年11月 | 京都大学医学部 臨床教授 |
2010年4月 | 国立循環器病研究センター 教育・研修部長(併任) |
2010年9月 | 同 脳血管部門長 |
2013年10月 | 九州大学大学院医学研究院 脳神経外科 教授 |
2017年4月 | 国立循環器病研究センター 副院長 (非常勤) |
2018年4月 | 九州大学病院 病院長補佐 |
2020年4月 | 国立循環器病研究センター 病院長 |
病院の目標
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最終更新日:2023年04月26日