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不整脈科

医療関係者の皆様へ

部長ごあいさつ

不整脈治療はこの30年の間にめざましく発展し、以前は経験的な薬物でしか治療することができなかった時代から、カテーテルアブレーション、植込み型除細動器などの技術革新で、ほとんどの不整脈が根治可能な時代へとなってきました。この間、私達のグループは国内のみならず、質・量共に世界的にもトップクラスの実績を誇ってきました。

治療対象となる疾患は、心房細動をはじめとするありふれた不整脈や、ペースメーカが必要となるような徐脈性不整脈、突然死につながる重症不整脈など、あらゆる不整脈疾患ですが、動悸や脈の結滞、めまい、失神の原因となる病態の診断と治療も行っています。この他に、再同期療法(両室ペーシング)による心不全の治療や、遺伝性不整脈疾患に対する遺伝子診断、ならびにその治療も併せて行い、あらゆる種類の循環器疾患に対応できる準備を整えております。

診断機器は3次元ナビゲーションシステムや一週間心電図、心磁図など、不整脈の診断に必要なほぼすべての機器を備えております。また、ペースメーカ、ICD(植込み型除細動器)、CRT-D(除細動機能付き再同期治療器)などの植え込み手術やカテーテルアブレーション治療を年間約1500例に行っています。これらの治療は厳しい適応基準の下で、本当に必要な方にのみ行っていますが、今後はさらに症例数を増やすと共に、再生医療や最新の診断・治療機器を含む新しい治療法をどんどん取り入れていく予定です。不整脈に関する研究・学会活動もさかんで、ほとんどのスタッフが全国学会の座長やシンポジストとして活躍しています。

最新の治療を目指すだけでなく、当科では患者様に信頼して頂ける心のこもった医療を常に心がけており、常時4,000名を越える患者様の経過を観察させて頂いております。日頃の不整脈疾患の管理でお困りの場合、またはご相談がある場合は、お気軽にご連絡下さい。スタッフ一同がきめ細やかな対応をさせて頂くと共に、患者様が安心して治療を受け、充実した日々を送って頂けるよう、サポートさせて頂きます。

国立循環器病研究センター 不整脈科部長 草野 研吾

患者紹介のご案内

患者様のご紹介は専門医療連携室(06-6170-1069 内線31209)までご連絡ください。また、夜間・休日の緊急患者様の受け入れは、当直医にて対応いたします。

最終更新日:2024年02月05日

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