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心不全科

対象疾患

  • 拡張型心筋症

    左室のびまん性収縮障害と左室拡大を特徴とする疾患で、適切な内服薬治療により改善が見込めるが、心臓の筋力低下が不可逆的にまで進行すると、補助循環や心移植など特殊な治療が必要となります。指定難病の一つ。
  • 肥大型心筋症

    高血圧などの原因がないにもかかわらず、心筋の異常な肥大がおこる病気。特に、閉塞性肥大型心筋症では、突然死などのリスクが高く、専門的な治療が必要です。指定難病の一つ。
  • 大動脈弁狭窄症

    心臓の出口にある大動脈弁が硬化により十分に開放しなくなった状態。症状が出現してからの心不全の進行は早いが、無症候であっても高度狭窄例では急変することもある。根治治療は手術であるが、最近ではカテーテル治療も可能となりました。
  • 大動脈弁閉鎖不全症(逆流症)

    大動脈弁がきちんと閉鎖しないために、血液が心臓に逆流し、高度になると常に負担がかかり続ける状態になります。手術時期の判断は、心臓の拡大の程度に基づきます。
  • 僧帽弁狭窄症

    左心室と左心房の間にある僧帽弁が狭窄してくる疾患。一定以上進行すると息切れや動悸があり、手術が必要ですが、カテーテルで治療(PTMC)可能な場合もあります。
  • 僧帽弁閉鎖不全症(逆流症)

    弁の逆流が高度であれば、心臓は次第に拡大し、やがて心不全症状を自覚するようになります。逆流量と心機能の正確な評価に基づいて、治療方針が決定されます。現在では、低侵襲外科治療からカテーテル治療まで多くの選択肢があり、その病態にあわせ最適な治療法が選択されます。
  • 感染性心内膜炎

    弁や心内膜に細菌が塊となって付着し、血管塞栓や心障害など多彩な症状を呈する全身性敗血症です。的確な診断と有効な抗菌薬の選択、合併症の早期発見と対処が必要となります。
  • 心サルコイドーシス

    類上皮細胞やリンパ球などを含む肉芽腫という結節が、心臓を含むさまざまな臓器にできる疾患で、一種の過敏性免疫反応と考えられています。ステロイドや免疫抑制剤といった特殊な治療が必要であり、診断も含め専門的な知識が必要です。指定難病の一つ。
  • 収縮性心膜炎

診断法

  • 心エコー検査

    体表から超音波により体に負担をかけることなく心臓や弁の動きの観察、心臓の中の圧力計測、異常な構造物の発見などができます。技術と経験が要求される検査で、当科では熟練した技師と医師が協力して実施しています。その正確な定量評価により、治療方針が決定されます。
  • 経食道心エコー検査

    胃カメラのようにして心臓の背面から行う心エコー検査です。体表面からは判定困難な血栓や詳細な弁の観察が可能です。現在では、カテーテル治療や手術を安全に行うために必須の検査となりました。
  • 運動負荷心エコー検査

    安静時には異常がなくても、運動で誘発されるタイプの疾患があり、この検査により初めて正確な診断がつくこともあります。臥位で自転車のようなペダルをこぎながら、心エコー検査を行います。
  • ドブタミン負荷心エコー検査

    薬剤により心臓の働きを高めて運動した状態を作りだし、心エコーを行います。点滴注射が必要ですが、運動より呼吸の影響が少ないことから、より精密な計測が求められる場合に行います。
  • 冠動脈エコー検査

    本来は心臓カテーテル検査で、冠動脈にワイヤーをいれて薬剤を負荷し、狭窄の程度を機能的に評価する検査を、心エコーを用いて行います。入院の必要もなく、繰り返し実施可能ですが、数ミリ幅の冠動脈血流を体表面からエコーで描出する必要があります。
  • 心臓MRI

    心臓の形態や動きのみならず、造影剤を使うことで組織変化などを心臓に傷をつけずに評価することが可能です。
  • PET、その他の心筋シンチグラフィー

  • 心臓カテーテル検査(心筋生検を含む)

    心臓の中の圧力やどれだけ血液を送り出しているのかを直接計測し、心臓のポンプとしての機能を正確に把握します。また、心筋生検では、ごくわずかに採取した心筋の一部を特殊処理して顕微鏡で観察することによって、心筋の異常や障害の程度を診断できます。熟練スタッフにより行われますので、痛みもなく短時間で終了します。
  • 遺伝子検査

    心臓疾患のなかには遺伝するものもあり、希望者に対しては遺伝検査も行っています。

治療法

  • 心不全教育(短期入院による自己管理法の習得)
  • 急性非代償期心不全治療
  • 薬物治療(β遮断薬、RAS阻害薬、抗不整脈薬、抗アルドステロン薬など)
  • 睡眠時無呼吸治療
  • 心臓再同期療法CRT, CRT-D
  • 経皮的交連裂開術PTMC
  • 経皮的心室中隔心筋焼灼術PTSMA
  • 酵素補充療法(ファブリー病)
  • 経カテーテル的大動脈弁植込み術 TAVIなどの治験医療や高度医療
  • 補助循環を用いた重症心不全集中治療
  • 心臓移植検討

最終更新日 2016年07月01日

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