国立循環器病研究センター

メニュー

広報活動

脳の病気や認知症の心配をされている方に向けて、 電話で予約できる「AI認知症脳ドック」を開始


2024年5月10日
国立循環器病研究センター

 国立循環器病研究センター(大阪府吹田市、理事長:大津欣也、略称:国循)において、2024年4月より、「AI認知症脳ドック」をスタートしました。

 「AI認知症脳ドック」は、10分程度の簡易な認知機能テスト 1を含めた認知機能検査と脳MRIを行い、人工知能(AI)2を用いて海馬 3の容積を自動測定し脳の老化具合を算出します。
 さらに、脳MRIによって、認知症の原因となりうる「かくれ脳梗塞/脳出血」の存在もわかります。加齢や生活習慣と共に知らず知らずのうちに変化していく脳の健康を器質面・機能面の双方から可視化し、認知機能を分析することで現在の状況を正しく認識することができます。それによって、予防促進・生活習慣の改善へとつなげていくことが可能となります。
 検査当日に、国循脳神経内科に所属する認知症専門医、脳神経内科専門医より結果を説明します。生活習慣病予防を中心に今後の認知症予防対策をお伝えし、必要な場合は認知症治療の開始も提案します。

■背景

 約10年前には国内の認知症患者数は約450万人でしたが、2040年には、584万人に達するとされています。65歳以上の約7人に1人の計算です。また、認知症予備軍の軽度認知障害(MCI)は現在558万人存在します。MCI患者は年間10~15%が認知症に移行するとされており、MCI段階の前から積極的に認知症予防を行うことが極めて重要です。認知症の要因は様々ありますが、高血圧症、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙などの生活習慣病、脳卒中などの循環器病が発症に大いにかかわっています。認知症予防は、国循の使命です。
 この度、当院では認知症予防を主な目的とした脳ドックを開設しました。日本脳ドック学会が発行する脳ドックガイドラインにおいても、認知機能検査の充実・必須化や認知機能低下への対応について記載されており、認知症予防を目的とした脳ドックが注目されています。

■費用

7万7千円(税込)  ※クレジットカード利用可

■受診日

申し込み(申込書提出)から4週間後以降でお受けいたします。

■コースの流れと検査項目
(脳MRIの予約時間によって来院時間が変わります。)

11 時45分~13時15分
MRI検査の時間に合わせて2階総合案内へご来院いただきます
総合案内で当日の予定表と検査場所をご案内します

MRI検査開始(説明含み30分程度)

脳MRI終了後
認知機能検査開始(待ち時間合わせて60分程度)

15 時30分または16時00分
脳神経内科医師による検査結果の説明

■予約のお申し込みについて

下記へ直接お電話ください。
国立循環器病研究センター 高度循環器ドック担当
TEL:06-6170-1282(平日9:00~16:00)
ホームページ: https://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/prevention/ncvcdock/

 

注釈

  1. CQ test ®など
  2. Brain Life Imaging ®
  3. 記憶の司令塔といわれる脳の部位で、記憶を保持する役割があります。

 

 

【報道機関からの問い合わせ先】

国立循環器病研究センター企画経営部広報企画室
TEL : 06-6170-1069(31120)
MAIL: kouhou@ml.ncvc.go.jp

最終更新日:2024年05月10日

設定メニュー