循環器病の研究推進
産学官連携ポリシー及び知的財産ポリシーについて
国立循環器病研究センターにおいては、国立研究開発法人として産学官等との連携強化及び知的財産の適切な保護及び活用促進を通じて、高度先駆的医療の開発及び標準医療の確立のための臨床を指向した研究を推進しております。また、これらの産学連携活動を推進するためにオープンイノベーションセンターの設置や共同研究体制等の各種規程・運用の見直しを行ってきました。
具体的な取組として、産学官連携活動の推進に関する指針を「産学官連携ポリシー」として、さらに知的財産の保護・活用に関する指針を「知的財産ポリシー」として、策定を行いました。本取組により国立循環器病研究センターが持つ「知的資産」を保護すると同時に、民間企業等における活用を通じた双方向的な連携を目指しています。
産学官連携ポリシーについて
国立研究開発法人国立循環器病研究センター 理事長
国立研究開発法人国立循環器病研究センター(以下「センター」とします。)は、国民の健康と幸福のため、高度専門医療研究センターとして循環器疾患の究明と制圧に挑むことを理念として掲げ、循環器領域における世界トップレベルの医療・研究の実現に取り組んでいます。そこで、産学官連携を「知の循環」と位置づけ、高度専門医療研究センターとして集積してきた医療技術、研究成果、知的財産及び人材等の「知的資産」を通じた双方向的な連携を目指し、高度専門医療研究センターとして国民への貢献に邁進します。
以上の目的を果たすべく、次の通り産学官連携ポリシーを定めます。
1.中期計画に則った研究の実施と社会還元
センターは、その理念と中期計画に則り、長期的視野を持った基礎研究、臨床の要請に応える応用研究、標準医療の確立を目指した臨床研究及び高度先進的な医療を推進し、その成果を社会に還元します。
2.民間との連携と知的財産の保護・活用
センターは、民間等との共同研究・受託研究・治験等を積極的に推進するとともに、実用化を指向し、新しい医療技術、医薬品、医療機器等の創出に努めます。また、知的財産の保護・帰属及び秘密保持に十分配慮した契約の締結を行い、機動性・柔軟性に富んだ運用を目指します。
3.国・自治体との連携と知的資産の集積
センターは、社会との双方向的な連携にあたり、国・自治体の制度を有効活用するとともに、競争的資金等の外部資金の獲得に努め、「知的資産」のさらなる集積を目指します。
4.戦略的な情報発信と知の循環
センターは、研究・臨床に関する情報・ニーズ等を国内外に効率的かつ戦略的に発信するとともに、産業界の動向を情報収集し、「知の循環」を行います。
5.コンプライアンスの遵守
センターは、産学官連携を推進するにあたり、社会的説明責任を果たすべく、国内外法令、国際間条約及び利益相反マネジメントポリシーを遵守し、透明性を確保することとします。また、研究資金については、公的研究費等の使用に関する行動規範に従い、適切に資金管理を行います。知的財産ポリシーについて
平成28年7月19日
国立研究開発法人国立循環器病研究センター 理事長
国立研究開発法人国立循環器病研究センター(以下、「センター」という。)は、国民の健康に重大な影響のある循環器疾患に係る医療に関し、調査、研究及び技術の開発を行い、その研究成果や技術成果を適正に知的財産として保護するとともに、当該知的財産の活用を通じて公衆衛生の向上及び増進に寄与します。
1. センターは、循環器疾患の研究開発基盤を構築し、研究開発・経済活動・社会環境が相互に連環する「ウエルネス創造サイクル」の確立に取り組みます。また、人材の育成とともに知的資産の創出と発展を追求します。
2. センターは、職員等がなした発明等の知的財産の権利を原則として職員から承継します。また、センターが承継した知的財産を社会に還元することがセンターに課された社会的責務であると認識し、知的財産権を適正に保護・管理し、効果的・効率的な運用に努めます。
3. センターは、最先端の循環器医療及び予防に関する知見と実践を広く社会に提供しつつその普及を図るため、研究成果の知的財産管理とともに事業化を促進します。また、センターは、経済的価値および社会的意義に鑑み、付加価値の高い事業を創成・推進することを目指します。
参考リンク
最終更新日:2021年09月28日