国立循環器病研究センター

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【国内初】国立研究開発法人が運営する共用型Wetラボ「シェアラボ」が国循にオープンします

2024年3月12日
国立循環器病研究センター

国立研究開発法人国立循環器病研究センター(大阪府吹田市、理事長:大津欣也、以下「国循」といいます。)では、これまで国循のオープンイノベーションセンター(OIC)内に企業や研究機関が入居可能な個室型のレンタルラボとして「オープンイノベーションラボ(OIL)」を整備し、国循の研究者や医師と、企業、研究機関等が一つ屋根の下で研究開発を行い、研究成果の事業化・社会還元を推進してきました。

 この度、国循ではOILの機能を強化するため、 OIL内に共用実験機器室を設け、クリーンベンチ、オートクレーブといった実験設備を整備するとともに、新たにWetな実験・研究が可能な共用型ラボ(シェアラボ)を整備しました。シェアラボでは、企業・研究者が実験機器の購入といった初期投資を抑えて実験・研究を行うことが可能であるため、今後、このシェアラボを拠点として、スタートアップや若手研究者等の研究・開発の推進がされ、国循とのコラボレーションによる新たなイノベーションの創出が期待されています。また、国循には、病院での手術や検査の際に採取した生体試料を長期にわたって保存するバイオバンクがあり、創薬企業等による生体試料を活用した高度な研究・開発の推進も期待されています。

 国循では、このシェアラボを「オープンイノベーションセンターウェットラボ(OWL)」と名付け、今後、スタートアップや若手研究者等を呼び込み、最先端の技術や新たな知見を結集していくことで、「循環器疾患の究明と制圧」に向けた、企業・研究機関と研究・開発を一層強力に推進してまいります。

■OWLの名称について

 「OWL」が意味する「フクロウ」は、ローマ神話において、女神ミネルヴァが従える知恵の象徴とされています。また、ヘーゲルの著書『法の哲学』(1821年)の序文では、「ミネルヴァのフクロウは迫り来る黄昏に飛び立つ」と述べられており、時代の移り変わりに合わせて世界を巡り、また新たな知識を集めて回るとされています。このように「OWL」の名称には、新たに整備するシェアラボを国内外の技術知見を結集する拠点としながら、国循がその使命である「循環器病疾患の究明と制圧」に向け、多様な機関との連携・新たなイノベーションの創出に一層邁進していくという思いが込められています。

■OWLの概要

床面積320 ㎡(共用エリアを含む)
一般実験室(8ベンチ)1ベンチあたり、2,400mm × 750mmの実験台を専有オフィスデスク付
共用設備・機器マイクロプレートリーダー、RT-PCR装置、ケミルミイメージングシステム、超微量分光光度計、オートクレーブ、CO2インキュベーター、遠心機、暗室、低温室、-80℃フリーザー、超純水製造装置、安全キャビネット、クリーンベンチ、ドラフトチャンバー等
その他施設オープンカフェエリア(サイエンスカフェ)、大小さまざまな会議室等

サイエンスカフェのイメージ図

■OWLのイメージ図

■OWLの詳細はこちら

Webページ⇒ https://www.ncvc.go.jp/oic/science_cafe/owl/

 

 

【報道機関からの問い合わせ先】

国立循環器病研究センター企画経営部広報企画室
TEL : 06-6170-1069(31120)
MAIL: kouhou@ml.ncvc.go.jp

最終更新日:2024年03月12日

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