医療人の育成
健診・保健指導コース(専門修練医コース) 研修内容
研修内容
1) 臨床
健診(特定健診、長寿健診)と保健指導(積極的支援、動機づけ支援)を通じて、健診時の診察(内科診断学)、生活習慣改善の指導方法を修得します。
健診に合わせて、コホート研究を行っております。検査項目としては、超音波検査(心エコー、頸動脈エコー、腹部エコー)、ホルター心電図検査、四肢血圧計、脳MRI検査、認知機能検査があります。さらに、オージオメトリー(標準純音聴力検査、語音聴力検査)、眼底検査、色覚検査、眼圧検査、光干渉断層撮影検査、歯科検診についても行います。その結果についての見方、データの精度管理の検討、医療従事者との連携、受診者への結果説明を行い、習得します。
健診や保健指導は事例検討を行います。また、画像検査については症例検討を行います。健診開始前に、ブリーフィング(事前打ち合わせ)を行います。
2) 研究
健診(特定健診、長寿健診)と保健指導(積極的支援、動機づけ支援)に載せて実施している吹田研究(コホート研究)や非薬物介入研究について学びます。臨床や研究所、センター外の研究機関との共同研究を行っているので、様々な疫学研究を学びます。様々な研究(コホート研究)の維持について職員と一緒に携わりながら、コホートのメンテナンスの方法について習得する。研究の指導方法は英国で広く取り入れられているチュートリアル制度で、その研究者各人にあった目標設定を設けて行っていくので初めての研究でも心配なく自然と成果が形になるようにしていきます。プロトコールの立て方、研究背景、仮説の設定、研究方法、解析方法について指導をします。研究については以下の疫学研究が可能です。それ以外でも新たに疫学研究を立ち上げることは可能です。成果がある程度まとまった段階で論文をまとめていき、形になる段階で学会発表を行う。
- 吹田研究NEXT
- 共創の場形成支援プログラム
- 心不全重症化予防対策事業(2020年10月~)
- 吹田研究(1989年4月~)
- 健康長寿社会の実現を目指した大規模認知症コホート研究(JPSC-AD研究:2015年4月~)
- 多目的コホート研究(1989年4月~)
- ナショナルセンター連携コホート研究事業
ご本人と相談の上、関心のある分野、リサーチクエスチョンにかかわる内容などから、研究計画、プロトコールを作り、倫理審査の研究計画書についても指導します。採択されやすい論文の書き方についての指導をします。他科からのコホート研究のみの参加でも大歓迎です。ご相談の上進めさせて頂きます。
主なスケジュール等
- 健診部の外来診察・結果説明:週1~2日
- 事例検討会:週1回程度
- 心エコー・頸部エコー:症例検討会 週1回
- チュートリアル(論文指導) 週1回
- 研究成果の発表 年1回程度
- 健診部の部会:週1回
- 大学公衆衛生学実習のサポート:週1回
- 行政との打ち合わせ:随時
- センター内の内科集団会:週1回
- 近隣自治体等での健診診察:月1回(半日)
最終更新日:2021年09月26日