国立循環器病研究センター

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医療人の育成

健診・保健指導コース(専門修練医コース) 概要

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概要

健診部は、健診(特定健診、長寿健診)と保健指導(積極的支援、動機づけ支援)を通じて、健診時の診察(内科診断学)、生活習慣改善の指導方法を修得すると同時に、医療従事者と共にカンファレンスを行いながら精度管理を維持していきます。健診受診結果に基づいた問題事項を挙げて、その問題点に沿った保健指導はどの様に進めていけばよいか計画を立てていきます。生活習慣改善の方法は、「生涯健康支援10」を用いて各受診者がどの項目が至らないのかが客観的に観ていき、至らない個所のうちどの項目から改善していくのかを本人に選択してもらい、それに対して指導支援していく方法を習得します。

健診部では、1989年より都市部の住民を対象とした「吹田研究」(コホート研究)を実施しています。疫学の基本となる研究デザイン、「記述疫学」、「横断研究」、「症例対照研究」、「追跡研究」、「介入研究」について修得します。センター内の他診療科や研究所、センター外の研究機関との共同研究を行っているので、研究デザイン別に、研究仮説の設定を習得していきます。吹田研究を通して、追跡の方法について修得します。さらに、本格的に社会医学を習得を希望される方には、コホート研究の維持をどのように進めていけばよいのか、行政と医師会と市民との調整について併せて習得していくことが可能です。

また、心不全と認知症をエンドポイントとした新しいコホートを立ち上げたところである。3年間かけてベースライン調査を行います。心エコー、頸動脈エコー検査の症例検討を行います。認知機能検査を行い、疑い例に対しては脳MRI検査を実施して症例検討を行います。専門修練医は、さらに、それぞれの検査の精度管理についても習得していきます。研究面ですが、進行具合を見ながらチュートリアルによる論文指導を行います。

学位の取得を希望される場合、連携大学院などを設定して所定の基準を満たすことにより取得可能ですので相談ください。他科とのローテンションを合わせたカリキュラムも柔軟に対応しておりますので気軽にご相談ください。

期間:2年(要相談:他診療科とのローテーションに合わせたカリキュラムも用意)
対象:医師卒後5年目以降(レジデント卒業レベル、医学部大学院相当レベル)

最終更新日:2021年11月02日

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