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心不全科

心不全科で学んでみませんか?

心不全を集中的に学びたい若い医師を、専門修練医として募集しています

近年の高齢化社会をうけて心不全患者が急増しており心不全治療は循環器内科医として避けては通れない領域です。近年、心不全治療は発展がめざましく、薬剤からデバイス治療まで非常に多様となってきています。国循の心不全科では、慢性心不全管理では内服薬の選択、心不全教育、リハビリ導入やデバイス治療まで、急性心不全管理では人工呼吸器管理、強心薬の使いかたや機械的補助導入のタイミングなどを学べ、心不全治療の軽症から最重症までの管理を体系的に学ぶことができます。

構造的心疾患(SHD)に興味ある人も

最近トピックとなっている弁膜症や心筋症に対する構造的心疾患(SHD)も心不全科が中心となり関わっています。TAVIは日本有数の症例数(合計300例2018年1月現在)を有しております。心不全治療に期待されているMitraClip®も2018年4月より保険償還され、薬剤治療からデバイス治療にいたるまで幅広い心不全治療を体験することができます。そのほか閉塞性肥大型心筋症に対するPTSMA、僧帽弁狭窄症に対するPTMCなどカテーテルによる弁膜症、心筋症治療にも能力次第で積極的に参加してもらいます。

患者数国内最多を誇る拡張型心筋症患者への治療、希少疾患に対応する豊富な症例

当院は日本一の拡張型心筋症患者数を有し、軽症例から移植に移行する重症例までの様々な段階の心不全を学ぶことができます。これらの豊富な症例から、これまでも数多くの症例報告や原著論文がFirst Authorとなって発表されています。また循環器を専門と選択するも、Common Disease以外の希少疾患を学ぶ機会は少ないと思います。心不全科では、心アミロイドーシスやFabry病などの蓄積疾患、心サルコイドーシスなどの炎症性疾患など、非常にまれな疾患の症例数も豊富で、診断および治療を短期間で経験することが可能です。


心エコー図検査を体系的に学びたい方も

当院は年間、経胸壁心エコー約18000件、経食道心エコー約1300件の検査を行っています。特に経食道心エコーでは、アブレーション前の血栓チェックのみならず、弁膜症に対する経食道エコーの件数が多いのも特徴です。いま注目されているSHD治療でも、術前スクリーニングから術中手技ナビゲーションまで心エコーは欠かせない検査となってきています。また3D心エコー図検査はもちろんのこと、興味のある方はストレイン解析など新しい技術に触れ研究なども出来ます。また市販されているほとんどのメーカーの最新機種がそろっている為(エコー室だけで5社13台)、各機械の特徴を学べるだけでなく研究テーマに沿った機種を選ぶことも可能です。症例豊富な施設での経験を積むことで心エコーのエキスパートを目指しませんか?

研修コースの内容

研修は基本2年間ですが短期間でも相談に応じます。主に循環器疾患を一通り学んだ後の医師の先生が対象となります。ご興味ある方は是非、ご連絡いただければと思います。

一週間の予定表

AM 心不全カンファ 症例カンファ
第2,4火曜日
心不全カンファ 心不全カンファ
PM 新患退院カンファ
部長回診
内科外科カンファ
夕方 リサーチカンファ 弁膜症カンファ 内科集談会

心臓血管内科部門(心不全科)のカリキュラム

連絡先

心臓血管内科部門心不全科 部長 泉 知里(部長)
国立循環器病研究センター(代)TEL 06-6833-5012(心不全科泉部長室)

先輩からの一言

心臓血管内科 専門修練医2016-18年
伊藤 之康

私は、市中病院での循環器後期研修を終え、卒後6年目より心不全科専門修練医として2年間勤務しました。心不全科は弁膜症、心筋症、感染性心内膜炎、心臓腫瘍などの疾患を背景とした心不全増悪患者を対象としています。私は、冠動脈や末梢血管に対するインターベンションに加え、structural heart diseaseへのインターベンションに強い関心があり、当科での研修を希望しました。病棟担当医としてこれらの患者様の診療を行うほか、検査業務として心臓カテーテル検査や心臓超音波検査、経食道エコーなどに携わっておりました。そのほか、経カテーテル的大動脈弁植え込み術(transcatheter aortic valve implantation: TAVI)や人工弁周囲逆流の経カテーテル的閉鎖術などにも、ハートチームの一員として積極的に関わらせていただいておりました。近年、日本では高齢化が進行し、様々な基礎疾患を背景とした心不全患者は増すばかりです。心不全に対する治療(特に非薬物治療)の選択肢がこれまで以上に多様化してきており、心不全、弁膜症、心筋症といった病態をmulti-modalityで評価し、discussionしながら診療を進める必要があると思います。心不全科での研修は、今日の循環器医療で必要とされる考え方、スキルを身につけるための研修の場として最善の環境といえます。また、修練医一人一人が指導医のもと臨床研究を行い、外に向けて発信しています。私は、心不全患者の呼気中の低分子化合物の解析や、TAVIを受けた患者様の後ろ向きのデータ解析などを行い日循や米国心臓病学会などの学会で発表し、論文につなげております。日本でもトップクラスの豊富な経験、知識を有する指導医のもと、志やアクティビティの高い同僚の修練医たちと行う刺激に満ちた心不全科での研修を経て、循環器科医として得られたものはとても大きいと実感しています。


心臓血管内科 専門修練医2016-18年
櫃本 竜郎

私は大学病院で初期研修、市中病院で循環器の後期研修を終え、医師6年目から当センター心不全科の専門修練医として2年間を終え、現在は当センター研究所の研究員として基礎研究に取組んでいます。専門修練医としての2年間では、軽症から重症患者までの幅広い心不全、弁膜症疾患、また稀な心筋症等、多様な症例を数多く経験することができました。カンファレンスで、上級医・レジデントの先生方と治療方針を検討し、速やかに患者さんに還元し、再度上級医と検討、この繰り返しで、知識や判断力が適宜アップデートされ、論理に基づいた適切な医療が日々身に付いていくことを実感しました。また弁膜症(TAVI、MitraClip®やPTMC等)や心筋症(HOCMに対するPTSMA)などに対するカテーテル治療、臨床研究や日本初の治療などに触れる機会もあり、意欲・能力次第でさらに学ぶ範囲が広がります。私も臨床の傍ら研究にも取組み、当センターに蓄積された膨大な両心カテーテル検査から低心機能患者の心拍出量についてまとめた研究を行いました。日本循環器学会で報告し、現在論文を執筆中です。

ついていけるか悩んだ時期もありましたが、志を共にする同期、上級医やコメディカルの皆様に支えられ多くを学びながら、乗り切ることができました。全国から志の高い医師が集まる国循での研修は毎日が充実しており必ず期待に応えてくれると思います。

最終更新日 2018年06月11日

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