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患者の皆様へ

健康診断の結果について

健康診断・人間ドック

Q. 健康診断やかかりつけ医で初めて血圧が高いと言われ、病院受診を勧められましたが、どうすればよいのでしょうか?

A. 健診先やかかりつけ医のお医者さんから当センターの専門医療連携室に連絡して頂き、高血圧・腎臓科の初診外来を予約してください。先ず外来にて問診、血圧測定、高血圧の原因スクリーニングの採血・採尿などを行います(一部予約検査)。後日、受診して頂き結果を説明致します。必要に応じて外来で薬物治療を行う場合や入院検査の必要性を説明させて頂く場合があります。

Q. 健康診断やかかりつけ医で初めて尿蛋白があると言われ、病院受診を勧められましたが、どうすればよいのでしょうか?

A. 健診先やかかりつけ医のお医者さんから当センターの専門医療連携室に連絡して頂き、高血圧・腎臓科の初診外来を予約してください。先ず外来にて問診、血圧測定、腎炎や腎症の原因スクリーニングの採血・採尿、エコー検査(一部予約検査)などを行います。後日、受診して頂き結果を説明致します。必要に応じて外来で薬物治療を行う場合や入院検査の必要性を説明させて頂く場合があります。

Q. 健康診断やかかりつけ医で初めて腎機能が低下していると言われ、病院受診を勧められましたが、どうすればよいのでしょうか?

A. 健診先やかかりつけ医のお医者さんから当センターの専門医療連携室に連絡して頂き、高血圧・腎臓科の初診外来を予約してください。先ず外来にて問診、血圧測定、腎炎や腎症の原因スクリーニングの採血・採尿、エコー検査(一部予約検査)などを行います。後日、受診して頂き結果を説明致します。必要に応じて外来で薬物治療を行う場合や入院検査の必要性を説明させて頂く場合があります。

Q. 健康診断やかかりつけ医で、血糖値が高いと言われました。どうしたらいいでしょうか?

A.血糖が高いということは糖尿病にかかっている可能性が否定できないということです(糖尿病について詳しくはこちら)。しかし、一回の検査の血糖値のみで糖尿病であるかどうかは診断できないので再検査を受ける必要があります。もし再検査を受けて糖尿病と診断されたらご自身に合った適切な治療法を行って行くことが重要ですので、健診先やかかりつけのお医者さんから当センターの専門医療連携室に連絡して頂き、動脈硬化・糖尿病内科の予約をしていただくようにして下さい。

Q.健康診断やかかりつけ医で、コレステロールが高いといわれました。どうしたらいいでしょうか?

A.コレステロールには、総コレステロール、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)、HDLコレステロール(善玉コレステロール)があります(LDLコレステロール=総コレステロール-HDLコレステロール-中性脂肪/5)。基準値は下図のとおりですが、LDLコレステロールが高い、もしくはHDLコレステロールが低い状態が長期間続くと、じわじわ動脈硬化を引き起こし、やがて脳梗塞や心筋梗塞・狭心症といった動脈硬化性疾患を引き起こす危険があります。また、コレステロールが高い方は、喫煙、高血圧、糖尿病、慢性腎臓病(CKD)などを併せ持つことが多く、動脈硬化性疾患の予防にはこれら全体に対する早期からの管理が大切です。
検査結果で、要受診・再検査必要等のコメントがある場合は、医療機関での再検査が必要です。また、現時点で動脈硬化性疾患の合併がないか、精密検査が必要な場合もあります。

脂質異常症の診断基準 (早朝空腹時採血) 2012年動脈硬化ガイドラインより改変
高LDLコレステロール血症 LDLコレステロール 140mg/dl以上
境界域高LDLコレステロール血症 120~139mg/dl
低HDLコレステロール血症 HDLコレステロール 40mg/dL未満

また、早発冠動脈疾患の家族歴【※】と、高LDLコレステロール血症(180 mg/dl以上)を認める方は、家族性高コレステロール血症と呼ばれる疾患にあてはまる可能性があります。早期に心筋梗塞・狭心症を発症する危険があり、早期の薬物療法が必要になりますので、家族歴等も含めて正しい診断・早期の治療開始が必要です。診察時にご相談ください。
高LDLコレステロール血症・低HDL血症のみで、現時点で動脈硬化の進行を認めない場合は、生活習慣の改善(食事療法、運動療法)が必要です。合併する病態(高血圧、糖尿病、慢性腎臓病)により、個々のLDLコレステロール、HDLコレステロール値の目標値が定められており、改善が認められない場合は、薬物療法が必要になる場合があります。
放っておいても痛くもかゆくもない、高コレステロール血症ですが、動脈硬化性疾患を引き起こし、命に関わる場合があります。定期的に検査を受け、動脈硬化を予防しましょう。

※早発冠動脈疾患家族歴: 心筋梗塞・狭心症を発症した年齢が男性<55歳、女性<65歳の場合当てはまる

Q. 健康診断やかかりつけ医で、体重が重いといわれました。どうしたらいいでしょうか?

A.下図の分類で肥満1度以上の方は肥満の可能性があります。(肥満についての詳しい説明はこちら)肥満から合併症を発症する前の予防がとても重要になるため、BMIが25以上の方で、肥満に関連する健康障害を合併している方は、減量治療の対象になります。しかし、さあダイエットしようとしてもなかなか一人では続けられませんし、正しい知識が無いまま無理にダイエットをすると危険なことがあります。当院では18日間の肥満教育入院や、外来で栄養士や看護士、臨床心理士と共にダイエットをサポートしながら診療を行っています。興味のある方は一度ぜひ受診してください。

肥満度分類

Q. 健診の結果報告書に「要相談」と書かれていますがどうしたらよいですか?

A. 「要相談」とは、該当する病気の可能性がある、疑わしいところがあるのでもう少し詳しく調べてみましょうという意味が含まれています。まだ、病気と確定診断されたわけではありませんので、結果報告書を持参の上、かかりつけ医にご相談ください。

Q. 血圧が高めです。高血圧にならないために、どのようなことに気を付けたらよいでしょうか?

A. 血圧は朝と夜で違いがあることがあります。血圧が高いといわれた場合は、朝に起床し排尿された後と就寝前に血圧を測定して、値を書き留めて、かかりつけ医にご相談ください。血圧が高くならないようにする生活習慣の改善としては、①減塩(塩分1日6g未満)、②野菜果物をしっかりとる、③飽和脂肪を減らす(魚をとる)、④適正体重、⑤適正飲酒(日本酒換算で1日当たり男性1合まで、女性半合まで)、⑥禁煙、受動喫煙を避ける、⑦運動習慣の7つの項目が重要です。最初は一つでいいので、この中で自分ができやすいものを選択して取り組んでください。なお、糖尿病や腎不全などの病気があるときは、かえってその病気を悪化させることもありますので、あらかじめ主治医にご相談ください。

→ 高血圧を指摘されたら高血圧外来

Q. 血清コレステロールが高めです。脂質異常症にならないために、どのようなことに気を付けたらよいでしょうか?

A. コレステロールが高めといわれた時に推奨される生活習慣の改善は、高血圧と共通する①減塩(塩分1日6g未満)、②野菜果物をしっかりとる、③飽和脂肪を減らす(魚をとる)、④適正体重、⑤適正飲酒(日本酒換算で1日当たり男性1合まで、女性半合まで)、⑥禁煙、受動喫煙を避ける、⑦運動習慣、の7つに、⑧大豆製品の摂取を増やす、⑨未精製穀類や海藻の摂取を増やす、を加えた9項目が重要です。まず、これらの中で自分がどの項目であれば改善できやすいか選択して、それに取り組んでください。また、遺伝的にコレステロール値が高くなりやすい場合もあります。なお、何か病気で治療を受けられている場合には、先ず主治医にご相談ください。

→ 脂質異常症といわれたら動脈硬化・糖尿病内科外来へ



乳児健診・学校健診

Q. 学校検診でWPW症候群と言われました。どういう病気でなにか治療をしなければならないのでしょうか?

A.通常、心房と心室の電気的な興奮の架け橋となるのは房室結節(心房と心室を結ぶところ)ですが、WPW症候群の場合はもう一本余分な副伝導路が心房と心室を電気的につないでいます。一般的にWPW症候群というだけでは無症状であり治療の必要性はありません。しかし発作性上室性頻拍と言われるドキドキする頻脈発作を起こす場合は治療をお勧めします。安静時には60-80回/分程度の脈拍である学童児が、安静にしていても180-200回/分の脈拍になります。発作を止めるには息こらえをしたり、冷たい水に顔をつけたりすると停止することがありますが、なかなか止まらない場合は医療機関を受診しなければなりません。一般的に発作は突然始まり(特に運動中などをきっかけに)、突然停止し、その始まりと終わりを本人が自覚できます。発作を繰り返さないようにするにはカテーテルアブレーションという治療がとても有効です。現在では成功率も高く、安全に治療が行えるようになりました。また、副伝導路の付着位置によっては、心室の収縮力を悪くしてしまうケースもあります。この場合も同様にカテーテルアブレーションで治すことができます。一度、医療機関を受診して治療の必要性があるかどうか相談してみることをお勧めします。

→ 小児循環器内科のページへ

Q. よく予防接種や乳児検診で心雑音があると言われることがあります。診察を受けてみた方がいいのでしょうか?

A.乳幼児期によく聴かれる心雑音の多くは無害性心雑音(機能性心雑音)といわれ、乳児期特有の生理的な貧血などの影響でよく聴かれます。特に乳児の場合は聴診器と心臓の位置が近くよく聴かれることが多いです。しかし、心疾患に伴う心雑音との鑑別には超音波検査が必須となります。雑音を指摘された場合は小児循環器専門施設での心臓超音波検査を受けることをお勧めします。無害性心雑音と分かれば安心できると思います。

→ 小児循環器内科のページへ

Q. 学校検診で不完全右脚ブロックと言われました。これは病気なのでしょうか?

A.不完全右脚ブロックは心電図の形に特徴があると言うだけで病気ではありません。ただ、心電図が不完全右脚ブロックの形をしている場合に心房中隔欠損といって心臓に穴が開いている先天性の心疾患の場合があります。学校検診ではこのような病気を早期発見するために心電図で特徴がある場合には聴診所見や胸部レントゲンおよび心臓超音波検査で心疾患がないかどうか確認するように推奨しいています。専門医療機関で検査をしてもらいましょう。検査で問題なければ全く健康な児童と同じですので安心できます。

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Q. 学校検診でQT延長の疑いがあると言われました。これまで全く元気に過ごしてきましたがなにか大きな病気なんでしょうか?どんなことに気をつけたらいいのでしょう?

A.QT延長症候群とは多くの場合は遺伝性の不整脈疾患です。運動や、感情的なたかぶりが誘因となり失神を伴う不整脈を引き起こすことが知られています。しかし学童児の場合はQT延長があるだけで、失神を伴うような不整脈を起こすことのないことも多く、十分な問診と運動負荷心電図検査が必要です。ですから心電図検診でQT延長を指摘された場合は家族歴および患児の既往歴がとても重要な要素になります。場合によっては運動制限を必要とする場合もありますので、そのリスク評価を専門医療機関で行うことが大切です。当センターではまず外来で問診、身体所見、心電図検査などを行います。気になる所見を認めた場合、入院検査として運動負荷試験や薬物負荷試験を行い、遺伝子検査の必要性を説明させていただく場合があります。それらの検査結果から、治療および運動制限の必要性を決定しています。

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最終更新日:2021年09月21日

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