国立循環器病研究センター

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移植と臓器・組織提供

組織の提供・移植について

組織移植は、日本組織移植学会で作成されたガイドラインに則って行われています。
国立循環器病研究センターは、組織移植医療を推進する西日本組織移植ネットワークの拠点施設です。
このページでは、組織移植についての情報をご提供します。

組織移植とは

組織移植とは機能をはたせなくなった組織・臓器に対して、機能回復を図るためにヒトの組織(tissue)を移植することです。

組織とは身体の一部で皮膚、骨、膵島、心臓弁、血管、角膜などをいい、臓器(organ)とは区別されています。けがや病気のために組織が壊されて、回復出来なくなると、寝たきりになったり、生命を維持できなくなったりします。この様な方に組織を移植することで、体の機能を回復させることが可能となります。
皮膚、骨、膵島、心臓弁、血管、角膜の移植は全て、保険収載され実施されています。

組織提供はどのように行われるか

組織の提供では、ご本人の意思は必ずしも必要ではありません。ご家族の承諾があればご提供頂くことができます。ご承諾が得られた場合、心停止後出来るだけ早く手術室へ移動し、専門の医師によって組織を頂く手術を行ないます。ご提供後はお身体をきれいにし、お着物等から傷が目に触れないようにさせて頂きます。その後、各組織バンクにて厳重な管理の下に保存させて頂き、病気の人々への移植に役立たせて頂きます。

図:提供できる組織

組織提供におけるフローチャート

PDFで拡大表示:500KB)

ドナーファミリーの声

(ご提供いただいたご家族の方々)

ご両親より

私達は約3年前にドナー家族となりました。それは突発的な事故が原因でした。当時、中学3年生だった長男が、登校中に信号無視で交差点に進入してきたトラックに接触し、亡くなりました。

でももし、亡くなった息子が命をとりとめ、ケガを負ってドナーを待つ患者になっていたら…。ドナーか。ドナーを待つ患者か。その運命は余りにもわずかな差ではないでしょうか?

臓器提供、組織提供に対しての考え方は、誰かに強要できることでも、強要されることでもないと思います。しかし、もう一度考えてほしい。“今あなたの最愛の方が、移植を待つ患者だったら…”と。そして、ドナーと、ドナーを待つ患者との、その運命はわずかな差であるということを…。

ご提供者:千葉県在住 14歳 男性

ご提供者とそのご家族
ご提供者(前列左)とそのご家族

ホットライン

※本ページは、一般の方にも広く組織移植医療を知っていただくために作成されたパンフレット「組織移植ってなんだろう・・・?」(日本組織移植学会発行)を元に編集したものです。
国立循環器病研究センターの外来など各所にて、ご自由にお取り頂けます。

最終更新日:2021年09月28日

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