国立循環器病研究センター

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循環器病対策情報センター ニュースレター Vol.9(2026.5.7)

第2回循環器病対策情報センター講演会
「医療情報発信の変遷と課題:インフォデミックと向き合った15年から考える未来」  開催のお知らせ

循環器病対策情報センター長
飯原弘二

 

皆さん、こんにちは!

現在、循環器病対策情報センターは、令和8年度の「脳卒中・心臓病等の対策に係る総合推進事業」の本格的な実施に向けて、厚生労働省との定期的な会合を進めています。その4つの柱の中で、「循環器病に関する情報収集と科学的根拠に基づく国民への情報発信に係る事業」があります。循環器病に関する、公正で信頼できる情報を、国民の皆様に届けることが、この事業のミッションです。

さて、令和8年5月27日(水)午後5時30分から、横浜市立大学共創イノベーションセンター 特任准教授、株式会社GENOVA 取締役執行役員の井上 祥先生をお招きして、第2回循環器病対策情報センター講演会を開催します。

 インフォデミックという言葉は、皆さんご存じでしょうか?

これは、2003年にSARSの流行の中で、生まれた言葉(ロスコーフ氏)で、「特定の問題に関する正確な情報と不正確な情報が急速かつ広範囲に拡散する現象」のことを指し、2020年のCOVID-19パンデミックで広く知られるようになりました。井上先生はこれまで15年以上にわたり医療メディア運営やMindsの活動を通じて、EBM(Evidence-Based Medicine)の社会実装に取り組んでこられました。その経験を踏まえ、AI時代における医療情報の質の担保と、信頼性の高い情報を社会に届けるための具体的方策について、ご講演をいただきます。

現在、循環器病対策情報センターが取り組むべき、国民へ「確かな循環器病の情報」を届けるために、最新の知見や貴重なご経験を話していただけるものと考え、今回の講演会を企画させていただきました。一人でも多くの職員の皆様に、是非参加していただき、循環器病対策における、今後の医療情報発信の在り方について議論しませんか?

最後になりましたが、今後とも循環器病対策情報センターの活動にご協力、ご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

第2回循環器病対策情報センター講演会

日時     令和8年5月27日(水)午後5時30分から6時30分

場所  エントランス棟講堂

タイトル
医療情報発信の変遷と課題:インフォデミックと向き合った15年から考える未来

演者  
横浜市立大学共創イノベーションセンター 特任准教授
株式会社GENOVA 取締役執行役員
井上 祥先生

要旨
医療情報を取り巻く環境は、AIやインターネットの進展により大きく変化しています。とりわけSNSの普及により、真偽不明の情報が急速に拡散する「インフォデミック(医療情報の氾濫)」が深刻な課題となっています。
本講演では、インフォデミック時代においてエビデンスに基づく正確な医療情報が十分に届かないという構造的課題を整理します。インフォデミックは、情報(information)と感染症流行(epidemic)を組み合わせた造語であり、世界保健機関(WHO)もパンデミック下における重要な公衆衛生リスクとして位置づけています。さらに、SNSを介した情報流通においては「エコーチェンバー」や「フィルターバブル」といった構造が存在し、これらが誤情報の拡散や信憑性の増幅を助長している点にも注目します。
演者はこれまで15年以上にわたり医療メディア運営やMindsの活動を通じて、EBM(Evidence-Based Medicine)の社会実装に取り組んできました。
その経験を踏まえ、AI時代における医療情報の質の担保と、信頼性の高い情報を社会に届けるための具体的方策について、皆さまと共に考える機会としたいと考えています。
また、情報環境そのものが健康に影響を与える時代において、医療情報発信の在り方を再考する契機としたいと考えています。

 

以上

 

演者略歴:
2009年横浜市立大学医学部卒業。横浜労災病院で初期研修修了後、2011年より横浜市立大学大学院医学教育学・消化器内科学に所属し、2015年医学博士取得。大学院在学中の2014年10月に株式会社メディカルノートを共同創業し、2024年12月末まで代表取締役を務める。
現在、横浜市立大学共創イノベーションセンター特任准教授、京都大学健康情報学客員研究員、株式会社GENOVA(東証プライム:9341)取締役執行役員。
これまで15年にわたり医療情報発信に携わり、3,000名以上の医師や行政関係者、製薬企業等への取材を行う。日本医療機能評価機構EBM普及推進事業(Minds)運営委員として、EBMの社会実装にも従事している。
専門は医療情報発信、医学教育(特にアントレプレナーシップ教育)。

最終更新日:2026年05月08日

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