国立循環器病研究センター

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循環器病対策情報センター ニュースレター Vol.8 (2026.4.17)

循環器病対策情報センター長
飯原弘二

―循環器病克服への羅針盤:令和8年度「総合推進事業」を進めるにあたってー

 

去る3月、Stroke2026、第90回日本循環器学会学術集会が終了しました。新年度を迎え、皆さんも、清新のこころで、活躍されておられることと存じます。
さて、循環器病対策情報センターは、「脳卒中・心臓病等対策に係る総合推進事業費」予算が成立し、本格的に稼働を始めています。また、4月から、北村哲久副センター長が常勤になり、大阪府から保健師 石堂双葉様がチーム(主として2班担当)に加わり、毎週の厚労労働省との会議でも活発な意見交換が行われています。

1. はじめに:2040年の克服への挑戦

私は、Stroke2026の主題を「脳卒中克服への挑戦―次なる10年の展望―」としました。会長講演の中で、疾患克服へ向けて、現在、歴史的転換点にあり、私たちが力を合わせ、新しいテクノロジーの力で、「データからアクションへ」繋げていけるかが、鍵だと話しました。
循環器病対策は、「計画」の段階を超え、施策の「実効性」を正しく問い、具体的な成果を評価するフェーズへの移行が求められています。 私たちが向き合うのは単なる統計データではありません。その先にあるのは、数千万人の「命の軌跡」です。

「2040年までに健康寿命を3年以上延伸し、循環器病の年齢調整死亡率を減少させる」という第2期対策推進基本計画の目標。これまでの個別施策という「点」を有機的に結び、血の通った「線」の支援へと昇華させること。この壮大なパズルを解く鍵こそが、本事業なのです。 このミッションを牽引する中心的な存在が、循環器病対策情報センターです。

2. 推進のエンジン:循環器病対策情報センターの役割

国循は、単なる医療機関ではありません。「高度専門医療に関する研究等を行う国立研究開発法人に関する法律(平成20年法律第93号)」に基づき、循環器病の究明と制圧に向けて、診断・治療、調査・研究・および専門医療従事者の研究・育成を行う、日本唯一の中心的組織です。
国の政策を現場で血肉化する「司令塔」として、循環器病対策に寄与する。その法的背景に裏打ちされた公的な重みこそが、全国の自治体や医療機関を一つに束ねる信頼の源泉となっています。

3. 四つの柱:循環器病を克服する「4つの班」の使命

本事業の実施体制を示します。本事業では、4つの班が緊密に連携し、日本の循環器病対策を総合的に推進します(資料1)。

これら4つのピースが組み合わさることで、日本の循環器病対策は劇的に進化します。さらに、本年度から、厚生労働科学研究として、始めて指定研究班が立ち上がり、本事業の2班、4班とそれぞれ緊密に連携しながら、循環器病対策を進めていきます。

今後とも、循環器病対策情報センターの活動へのご理解、ご支援をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

以上

最終更新日:2026年04月17日

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