国立循環器病研究センター

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第14回循環器病対策推進協議会において、厚生労働科学研究費補助金事業の取組みとして、日本脳卒中学会、日本循環器病学会と研究班合同チームで、循環器病対策の第2期計画、中間評価指標案を選定。


厚生労働省の「循環器病対策推進協議会」(会長=永井良三・自治医科大学学長)は、6月18日、「第2期循環器病対策推進基本計画」の中間評価に向けた議論を行った。国立循環器病研究センター 飯原弘二循環器病対策情報センター長が、令和6年度 厚生労働科学研究費補助金事業「循環器病対策の進捗評価法の確立に関する研究」(研究代表者 飯原弘二)の取組みとして、日本脳卒中学会、日本循環器学会と合同で、脳卒中と心臓病の指標案の選定を行い、その結果を同協議会で、参考人として報告した。

指標案の選定は、第2期循環器病対策推進基本計画の指標に、一部ロジックモデルの指標を加えたものを対象に、デルファイ法に基づいて実施した。研究班から、日本脳卒中学会、日本循環器学会にエキスパートパネルの推薦を依頼し、脳卒中、心臓病の指標の評価と選定を行った。選定基準は、1)アウトカムへの寄与度・施策目標との関連性、2)経時的にデータを取得できるもの、3)意味の明確さ、4)問題の大きさの4つで、指標毎に5段階で評価し、集計した。

2回の評価と会議を経て、コア指標案として、「年齢調整死亡率」や「男女の喫煙率」等、脳卒中10項目、心臓病7項目が選ばれた。指標案はいずれも、予防・啓発、救護、急性期、回復期、維持期・生活期、再発・重症化予防の6つのフェーズを含み、ストラクチャー、プロセス、アウトカムの指標を含んだ形となった。

現在、研究班では、日本脳卒中協会と連携して、脳卒中経験者、家族に対して、コア指標案に関するヒアリングを実施中である。今後、心臓病経験者、家族にもヒアリングを検討している。

今後、第2期循環器病対策推進基本計画のコア指標の選定は、次回の循環器病対策推進協議会(令和7年10月開催)で決定する見込みである。今後は26年夏に中間評価の骨子案を示し、同年夏ごろに取りまとめる方針である。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58883.html

最終更新日:2025年07月24日

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