国立循環器病研究センター

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広報活動

-国循がXの謎に挑む!-遺伝子変異と不妊症の関連を明らかにしたい

~ 国循がクラウドファンディングを新しく公開 ~

2024年9月13日
国立研究開発法人国立循環器病研究センター

 国立循環器病研究センター(大阪府吹田市、理事長:大津欣也、略称:国循)は、本日(2024年9月13日)、国循が挑戦するクラウドファンディングの第三号として「国循がXの謎に挑む!遺伝子変異と不妊症の関連を明らかにしたい」のプロジェクトを公開いたしました。

不妊症の原因は解決するのが難しい

 日本では、不妊症(子どもを授かるのが難しい状態)に悩むカップルが増えています。厚生労働省の「不妊治療と仕事との両立サポートハンドブック」(注1)によると、2021年には約4.4組に1組の夫婦が不妊の検査や治療を受けています。2007年以降、全体の出生数は減少しているものの、妊娠を望むカップルが増加し、不妊治療に取り組む人々が増えていることが明らかです。不妊の原因は女性に限らず、全体の約半数は男性側に原因があり、女性の不妊症のうち約20%は原因不明(注2)とされています。また、男女ともに検査を行っても原因が特定できない場合も少なくなく、不妊は多様な要因が絡む複雑な問題です。

遺伝子の変化を注目研究

 国循の心血管モザイク研究室では、「生まれた後に起こる遺伝子の変化」に注目し、この遺伝子の変化が、病気にどのように関わっているのかを研究しています。その一つとして、女性に特有の「LOX(X染色体失われる現象)」という遺伝子の変化が、女性不妊症と関連があるかもしれないと考え、研究を進めています。性染色体は男性はXY,女性はXXであるため、X染色体の一本が失われることが不妊の原因になる可能性を考えて研究を進めたいと考えています。

クラウドファンディングに挑戦

 この研究を進めるためには、試薬や研究に使う道具を購入する資金が必要です。より多くの不妊症で悩む方々の助けになるような成果を出すために、国循でクラウドファンディングに挑戦しています。不妊症に悩む方々に希望を届けるため、皆さんのご支援・ご協力をお願いします。

■プロジェクト概要

-国循がXの謎に挑む!-「遺伝子変異と不妊症の関連を明らかにしたい」

  • ページURL:https://readyfor.jp/projects/lox
  • 目標金額 :670万円
  • 実行者  :佐野 宗一(心血管モザイク研究室 室長)
  • 形式   :寄付金控除型 / All In
  • 公開期間 :2024年9月13日(金)9時 〜 2024年11月15日(金)23時
  • 資金使途 :遺伝子変異と不妊症に関する研究に必要な試薬や資材の購入
    ※All In形式は、目標金額の達成の有無にかかわらず支援金を受け取れる仕組みのことです。

■参考

READYFOR 当該プロジェクトページ(https://readyfor.jp/projects/lox

■注釈

注1:厚生労働省「不妊治療と仕事との両立サポートハンドブック」
(https://www.mhlw.go.jp/content/11909000/001073887.pdf)

注2:Diagnosis and Management of Infertility: A Review - PubMed (nih.gov)
(DOI:https://doi.org/10.1001/jama.2021.4788)

 

【報道機関からの問い合わせ先】

国立研究開発法人国立循環器病研究センター 企画経営部広報企画室
TEL : 06-6170-1069 (31120)  MAIL: kouhou@ml.ncvc.go.jp

最終更新日:2024年09月13日

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