国立循環器病研究センター

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広報活動

認知症予防法の開発に向けた「認知症先制医療開発部」を設置


2024年7月16日
国立研究開発法人国立循環器病研究センター

 

 国立研究開発法人国立循環器病研究センター(所在地:大阪府吹田市、理事⾧:大津欣也、以下:国立循環器病研究センター)と、東和薬品株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役社⾧:吉田逸郎、以下:東和薬品)とは共同で、認知症予防・治療法を開発する「認知症先制医療開発部」を2024年4月1日に設置しました。


 国立循環器病研究センターと東和薬品とは、2019年7月から「健康寿命の延伸を目的とした、薬物治療、疾患予防、健康維持・増進などのエビデンス構築」を目的とし、共同研究を実施してまいりました。その中の主な研究成果として、タキシフォリンの摂取と軽度認知障害(MCI)と軽度認知症の進行予防が関連することを明らかにしました。タキシォリンをはじめとした新たな認知症予防法開発を更に推進すべく “共同研究部” を新たに設置いたしました。


 今回新設しました「認知症先制医療開発部」では、国立循環器病研究センターで臨床試験を行っていくうえで、国立循環器病研究センターでは主に臨床試験の実施と管理を、東和薬品では主に試験食品の製造と生体サンプルの分析を担います。本年内にタキシフォリンを用いた臨床試験を開始し、これまでのタキシフォリンの認知症予防研究を深掘りし、健康寿命の延伸の施策の一つとしてタキシフォリンの活用を提案できる科学的研究成果の創出を目指します。共同研究部は、研究統括として特任部⾧ 服部頼都、臨床研究を推進する臨床心理士等が参加し研究を実施いたします。


 国立循環器病研究センターと東和薬品は、健康食品成分であるタキシフォリンの認知症予防・治療効果の可能性に着目して観察研究を実施し、タキシフォリンの摂取が認知症の前段階といわれる軽度認知障害(MCI)と軽度認知症の進行予防と関連していることを明らかにしました。
(Hattori et al, J Alzheimers Dis. 2023)

 

【国立循環器病研究センター】
 国立循環器病研究センターは、国の医療政策と一体となって国民の健康を守るため、1977年(昭和52年)に設立された国立高度専門医療研究センターであり、日本における循環器病の研究および治療機関の最高峰の一つとして知られています。
詳細は、http://www.ncvc.go.jp/ をご参照ください。

 

【東和薬品株式会社】
 東和薬品は、「私達は人々の健康に貢献します 私達はこころの笑顔を大切にします」という企業理念のもと、コア事業であるジェネリック医薬品事業に加え、「健康の維持」や「病気になる前の状態(未病、MCI など)を健康な状態に戻す・または悪化させない」といった健康関連事業に関する取り組みをおこない、「健康寿命の延伸」に貢献し、いつの時代も世の中や地域社会に必要とされる企業を目指しています。
詳細は、https://www.towayakuhin.co.jp/ をご参照ください。

【報道機関からの問い合わせ先】

国立研究開発法人国立循環器病研究センター 企画経営部広報企画室
TEL : 06-6170-1069 (31120)  MAIL: kouhou@ml.ncvc.go.jp

最終更新日:2024年07月16日

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