国立循環器病研究センター

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広報活動

『脳卒中データバンク2021』を刊行

令和3年3月12日
国立循環器病研究センター

国立循環器病研究センター(大阪府吹田市、理事長:小川久雄、略称:国循)の脳血管内科と循環器病統合情報センターを中心として構成された国循脳卒中データバンク2021編集委員会が、「脳卒中データバンク2021」を編集しました。本書は本年3月12日から全国で発売されております。

日本脳卒中データバンク

日本脳卒中データバンク事業は、島根大学名誉教授の小林祥泰先生が1999年から始められた厚生科学研究費での脳卒中急性期患者データベース構築研究が、その後日本脳卒中協会の脳卒中データバンク部門として厚生労働科学研究費を受けながら改良を続け、症例登録を増やしてきたものです。登録症例の解析結果は数年ごとに書籍化され、また多くの英語論文も発表されてきました。
本事業は2015年に国循に運営が移管され、脳血管内科と循環器病統合情報センターとで事務局を担って、現在の研究倫理に適う研究計画書の整備、入力システムの更新を行い、事業を継続してきました。2019年には登録患者数が20万例を突破しました。

「脳卒中データバンク2021」

本書は国循編集委員会と発行所の中山書店編集部とで2019年春から少しずつ企画を進め、広く参加施設のご協力をいただいて、第46回日本脳卒中学会学術集会(STROKE 2021)の開催に合わせて今春3月12日に刊行を間に合わせることが出来ました。
2018年末までに国内100超の施設から登録された脳卒中および一過性脳虚血発作の199,599例の情報を解析し、その結果を国内参加施設の多数の研究者が分担執筆しました。登録全例の概要に加えて、23の主題を設けて各執筆者が結果を纏め、考察を加えました。また本登録研究から近年英文誌に原著論文として掲載された12編を、各著者自ら最新データを加えて解析し直した記事も掲載いたしました。
わが国の脳卒中の現状を知るうえで、読みやすく便利な案内本になると思います。各種臨床研究を進めるうえでの参考資料としても有用な情報を提供できるでしょう。脳卒中を専門とする医師、医療従事者の皆様にも、また一般の読者の皆様にも、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

発表文献情報

編集者: 国循脳卒中データバンク2021編集委員会 (編集長:豊田一則副院長)
書籍名: 「脳卒中データバンク2021」
発行所: 株式会社 中山書店 (東京)
※「脳卒中データバンク 2021」の著作権は国循及び分担執筆者に帰属します。


(参考図1) 「脳卒中データバンク2021」表紙


(参考図2) 掲載情報より 脳卒中患者の発症時年齢分布


参考図3) 掲載情報より 脳卒中患者の退院時自立度(修正ランキン尺度)


(参考図4) 日本脳卒中データバンク参加施設募集のポスター

最終更新日 2021年03月12日

最終更新日:2021年09月26日

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