広報活動
かるしおレシピ新シリーズ 「認知症リスク減!続々国循のかるしおレシピ」発売!
認知症予防に効果的な「マインド食」を取り入れた
かるしおレシピ新シリーズ
「認知症リスク減!続々国循のかるしおレシピ」
2017年2月14日
国立循環器病研究センター(略称:国循)は、かるしおレシピシリーズ6冊目となる「認知症リスク減!続々国循のかるしおレシピ」(セブン&アイ出版刊)を2017年3月1日に発売予定です。
国循の病院食は、塩を「減らす」のではなく「軽く使って食材のうまみを引き出す=かるしお」の考え方に基づいて調理され、1食当たり塩分2g未満に制限しているのに美味しいと好評で、退院してからも国循の病院食を食べたいという声も多く聞かれます。このような声に応え、また高血圧などの治療食としてだけではなく循環器病予防の啓発も目的として、2012年に初めてレシピ本「国循の美味しい!かるしおレシピ」を出版するなど、これまで計5冊のレシピ書籍を出版・監修いたしました。
認知症予防としての「かるしお」
国循のかるしおシリーズ6冊目となる本書は、認知症予防をテーマとしています。わが国では、認知症は脳卒中に次いで要介護原因の第2位ですが、急速な高齢化の進行により今後患者数が爆発的に増加することが懸念されています。さらに、日本人の認知症の半分近くを占めるアルツハイマー病の特効薬は存在しないため、来るべき超高齢化社会で健康に長生きするためには、認知症の発症リスクを減らすことが非常に重要です。
脳梗塞に付随して発症する血管性認知症の予防のためには、脳卒中予防と同様に減塩が有効です。一方、アルツハイマー病はこれまで発症原因がわかっておらず有効な予防策がないとされてきましたが、近年の様々な研究により、アルツハイマー病も減塩で発症を減らせることが明らかになっています。
また、2015年には米国の研究者により認知症予防に効果的な食事法「マインド食」が提唱されました。マインド食では10種類の推奨食材と5種類の避けるべき食材及びそれらの摂取頻度を定義し、厳格に守った場合だけでなく半分程度守った場合でも認知症抑制効果があるとされ、日々の食生活に取り入れやすい予防法として少しずつ注目されています。
本書では、認知症予防に不可欠な減塩を大前提とし、マインド食の推奨する食材を豊富に使用したレシピを掲載しています。これまでの書籍で紹介したレシピは国循の病院食をもとにしていますが、本書のレシピは全て国循の調理師と管理栄養士が協力して新しく考案いたしました。本書のレシピに禁煙や適度な運動など健康的な生活習慣を組み合わせることで、美味しく楽しく認知症予防に取り組んでいただければ幸いです。
書籍の基本情報
【書名】『認知症リスク減!続々国循のかるしおレシピ』【著者】国立研究開発法人 国立循環器病研究センター【書籍概要】判型/B5判頁数/112ページ 販売価格/1500円+税 発売/2017年3月1日(水) 発行/株式会社セブン&アイ出版 【主な構成】
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最終更新日 2017年02月14日
最終更新日:2021年09月26日