国立循環器病研究センター

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広報活動

内側までリアルに再現した心臓レプリカを開発

2013年7月2日

―心臓手術シミュレーションでより安全で確実な医療の提供へ―

国立循環器病研究センターの白石公 小児循環器・周産期部門長は、「京都試作ネット」の主力メンバーである株式会社クロスエフェクトとの医工連携により、構造が複雑な心臓の形状を血管、内壁、弁などまでリアルに再現した「心臓レプリカ」を共同開発しました。このたび教育用普及版およびオーダーメイド製品をそれぞれ市場販売することが決まりましたので、下記のとおり、開発の概要と今後の展開について記者レクを実施させていただきます。

この心臓レプリカは、特殊な液状の樹脂に紫外線レーザーを当て一層ずつ硬化させる「光造形」技術、および真空に近い状態の中で型に樹脂を流し込み樹脂製品を複製する「真空注型」技術を用いて作成します。心臓の内腔が詳細に再現される世界でも類を見ない精密な心臓モデルであり、素材が樹脂のためやわらかく実際に心臓レプリカを切開して中の状態を確認したり、心臓手術のトレーニングが可能となり、学生・若手医師の教育用ツールとして期待されています。

また、患者さんのCTスキャンのデータから個々の心臓モデルを作成することが可能であり、より安全で確実な心臓手術を行うための術前シミュレーターとして、また患者さんへの説明用ツールとしての利用にも役立つと考えられます。

心臓レプリカの医療への応用

cardio model E.V.

cardio model E.V.

最終更新日 2013年07月05日

最終更新日:2021年09月28日

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