広報活動
『国循の美味しい!かるしおレシピ』を出版しました
2012年12月11日
国立循環器病研究センターは、「減塩なのにおいしい」と好評をいただいているオリジナル減塩メニューを紹介したレシピ本「国循の美味しい!かるしおレシピ~0.1mlまで量れる!かるしお(軽塩)スプーン3本セットつき」(セブン&アイ出版)を、12月11日(火)より全国の書店にて発売しました。
世界的にみても日本人の食塩摂取量は約11g/日と高く、成人の3人に1人、高齢者の3人に2人は高血圧と診断されています。高血圧は脳卒中や心臓病につながりやすく、高血圧の予防と治療は国民的な課題です。国循では平成17年から、1日の塩分摂取量が合計6グラム未満(1食2g未満)となる減塩食を入院患者さんに提供しています。この減塩食は京都の割烹などで修行した調理師長を中心に、京料理の手法を取り入れて独自メニューを開発したものです。退院された患者さんからは「あの食事を家庭でも食べたい」と要望をいただいていました。今回のレシピ本は、減塩食の必要な患者さんだけではなく、幅広く塩分を控えた食生活に関心がある一般の方までを対象に制作され、健康寿命をのばす適切な食生活のガイドとして活用いただきたいと考えています。
国循は、「循環器」を対象とする国内唯一の国立高度専門医療センター(ナショナルセンター)として、循環器疾患の究明と制圧に挑んでいます。病態解明と先端医療の研究・提供だけではなく、「循環器病の予防」のための研究・情報提供にも取り組んでいます。今回の出版は、国循の「減塩プロジェクト」の一環であり、今後も日本人の食塩摂取量を減らすために多角的に活動していきます。
【「かるしお」について】 国循が循環器病の入院患者さんに出す通常の食事は、1日の塩分摂取量が合計6グラム未満(1食2g未満)となる減塩食ですが、国循の管理栄養士や調 理師たちの「独自の調理」への工夫により「おいしい」という評価をいただいています。その工夫の一つが塩を軽く使ってうまみを引き出す「かるしお」 という新しい減塩の考え方です。少ない塩分だからこそ、美味しいメニューとなっています。本書では、「しっかり味」の秘密である、八方だしや、素材のきざみ方など、「国循の減塩調理」の基本とあわせ、循環器病の予防に向けた減塩の重要性を紹介します。そのうえで、栄養面や彩りの工夫とともに、春夏秋冬の季 節感あふれる家庭での減塩献立レシピを73点紹介しています。 |
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【書名】 『国循の美味しい!かるしおレシピ~0.1mlまで量れる!かるしお(軽塩)スプーン3本セットつき』 【著者】 独立行政法人 国立循環器病研究センター 【料理監修・調理指導】 独立行政法人国立循環器病研究センター臨床栄養部 栄養管理室 調理師長 竹田博幸 【書籍概要】 判型/B5判 頁数/本文112ページ 印刷/オールカラー(4色) 定価/1,890円(本体1,800円+税) 付録/0.1mlも計れる、減塩マイクロ計量スプーン3本つき (容量0.1ml、0.5ml、1mlの3種のマイクロ計量スプーン) 発売/2012年12月11日(火) 発行/株式会社セブン&アイ出版 【主な構成】 ・循環器病の制圧をめざして-まずは食事から- ・このレシピ本ができた理由~かるしお生活のすすめ ・食生活を見直してみよう!かるしおチェック! ・覚えておきたい!かるしおポイント13 ・「かるしおスプーン3本セット」の使い方 ・かるしおワザの基本が分かる!1週間の晩ご飯献立 ・わが家の定番献立が作れる!人気の主菜 副菜 主食単品集 ・単品レシピのおすすめ献立例 ・国循の減塩食が、美味しい「かるしおレシピ」に生まれ変わった理由 ・循環器病の予防と国循の「減塩プロジェクト」 |
最終更新日 2013年02月27日
最終更新日:2021年09月28日