腎臓・高血圧内科
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尿細管間質性腎炎
尿細管間質性腎炎
尿細管は糸球体から濾過された尿のうち、必要な成分を再吸収し、不要な成分を分泌し、尿として排泄します。間質は糸球体と尿細管以外の腎組織です。これらに炎症がおこると尿細管間質性腎炎となります。薬剤性が多いです。その他の原因として、シェーグレン症候群、サルコイドーシス、IgG4関連疾患などの自己免疫性疾患が隠れていることもあります。
症状
発熱をきたし、不明熱の一因になることがあります。無症状のこともあります。
検査所見
腎機能が悪化する場合があります。尿蛋白・尿潜血所見は乏しいことが多いです。尿細管間質マーカーであるβ2ミクログロブリンやNAGが上昇することがあります。また、尿細管間質性腎炎がひどいとCRPが上昇することもあります。
診断
確定診断には腎生検が必要です。
治療
薬剤性の場合は薬剤を中止し、腎機能の回復を待ちます。炎症が激しい場合は、副腎皮質ステロイド剤を使用することがあります。自己免疫性疾患の場合は病態に応じた治療を行いますが、副腎皮質ステロイド剤を使用することがあります。
最終更新日:2024年01月10日