腎臓・高血圧内科
さらに詳しく
急性糸球体腎炎
急性糸球体腎炎
急性に血尿、蛋白尿、乏尿、浮腫、高血圧などを発症する腎炎です。溶連菌感染後に発症することが多いです。抗生物質の使用により、発症頻度は急激に減少しています。通常は自然治癒しますが、腎不全が著明な場合は透析を行うこともあります。
症状
発症1~2週間前に上気道感染があることが多いです。
血尿、浮腫、高血圧の3徴が典型的です。
検査所見
血尿、蛋白尿がでます。腎機能増悪しています。血液検査では、ASO(antistreptolysin-O)が上昇しています。低補体血症はほぼ全例にみられます。
診断
通常は腎疾患の既往がなく、先行感染があり、急性発症した腎炎で、低補体血症があれば診断できます。ASOも参考所見になります。活動性が長期間続く場合は、腎生検を行い、他疾患を除外します。
治療
自然軽快することがほとんどです。利尿期に入るまで、対症療法を行います。ステロイド剤は初期には使用しません。
最終更新日:2024年01月10日