国立循環器病研究センター

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医療人の育成

先輩紹介: 小児循環器内科

成人先天性心疾患センター(小児循環器内科) 非常勤医師 森 有希

国循で成人先天性心疾患専門医も取得できました!

/// 先輩プロフィール ///
出身校 信州大学
卒業年 2007年
2007年4月~信州大学
2008年4月~松本市立病院(旧 波田総合病院)
2009年4月~同 救急総合診療科
2014年4月~国立循環器病研究センター 心臓血管内科 レジデント
2017年4月~同 心不全科研修生
2018年4月~同 周産期婦人科研修生、千里リハビリテーション病院
2020年4月~国立循環器病研究センター 小児循環器内科 専門修練医
2023年4月~国立循環器病研究センター 小児循環器内科 非常勤医師

■国循に来るまでと現在

自然豊かな長野県の信州大学卒業後、大学病院を経て松本市立病院で医師生活をスタートしました。救急総合診療科の医師として、救急車の対応や一般内科の診療、ときには癌を患い最期を自宅で過ごすことを希望される方たちの訪問診療にも携わりました。志のある上級医に囲まれ、専門分野にこだわらず様々な分野にチャレンジさせていただき、充実した若手医師生活を送ることができました。
私生活では、卵巣腫瘍が判明し、修行中の身ではありましたが、2人の子どもを出産しました。
夫や周囲に支えられながら育児に悪戦苦闘の日々を送るなかで、血行動態を理解することの難しさを感じ、救急医としてのサブスペシャリティーとして循環器内科研修を選択しました。子どもを抱えてのチャレンジには勇気が必要でしたが、思い切って国立循環器病研究センター心臓血管内科のレジデント研修の門をたたきました。その後の生活は過酷でしたが、レジデントとして、弁膜症、心不全、不整脈、移植医療、肺高血圧など様々な科分野をローテーションしながら、スペシャリストの元で研鑽を積むという光栄な機会を得ることができました。現在は成人先天性心疾患センター(小児循環器内科)に所属し、成人先天性心疾患診療を担当し、上司の大内秀雄先生と楽しく仕事をする毎日です。各エキスパートと出会い医学の道を楽しみながら経験できていることは私の人生の中での幸運な出来事の一つだと感じています。充実していると感じられる毎日に感謝しています。

■国循での生活

レジデント研修では、弁膜症、心不全、不整脈、移植医療、肺高血圧など様々な科をローテートし病棟業務と検査に従事します。私の場合は、母親としての自分とのスイッチの切替が苦手であったこともあり、子供を抱えてのレジデント生活にはとても苦労しました。過酷でしたが、各診療科の上長やスタッフ・同僚の先生方からのサポートを得ながら、レジデント生活を過ごすことができました。
当時、上長であった野口副院長(冠疾患科部長)の「国循において、子供を持ちながらフルタイムで研修を全うできることは、とても価値があることだ」というアドバイスは今でも私の支えになっています。エコーに関しては他の施設では経験できない症例を短期間で多数経験できる環境にあるため、スペシャリストである上級医や検査技師の方々にご指導をいただき、着実にスキルアップできています。

■国循で研修を考えている先生方へ

国循には、医師としての知識技能のアップデートにとどまらず、パイオニアやトップランナーのマインドに間近に触れることができる環境があります。
女性医師は結婚や妊娠出産子育てなどのライフイベントと専門職(医師)としての成長時期が重なることがありますが、それらを理由に希望の選択ができないのはとても残念なことだと思います。私自身は後悔したくなかったので国循での研修を選択しました。両立は決して楽ではありませんでしたが、託児所も近隣にでき、働きやすい環境が整っています。密度の濃い研修が可能な環境ですので、ライフイベントを抱えた女性医師にも、それ以外の先生方にも、当院での研修は間違いなく価値観が変わると思います。
私はここで多くのメンターに出会い、忘れられないたくさんの経験ができました。
自身を成長させたいと思う先生方にとっては、有意義な体験をできる環境になると思います。

最終更新日:2024年05月31日

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