医療人の育成
中央診療部門(放射線部)レジデントコース 到達目標
到達目標
研修の内容
- 研修内容の概要と修了時の目標
放射線部研修には、X線・MRコースと核医学コースの2つがあり、研修者は専攻したコースに比重をおいて研修する。3年の研修期間のうち2年で各専門分野の診療技術をマスターするとともに、3年目には臨床研究へ積極的に参画する。
《X線・MRコース》- 放射線診断学の基礎の修得*
- 循環器の一般放射線診断法(単純X線:胸部・腹部・頭部など)の修得
- 循環器のCT・MRI診断法(心・冠動脈・脳・肺・腎・大血管/末梢血管)の習得
- 心臓血管カテーテル診断法とカテーテル治療技術の習得
- 核医学の基礎の修得*
- 循環器の核医学診断法(心・脳・肺・腎)の習得
- 負荷RI検査(心筋、脳血流)の習得
- PET研修
注)*:初めて放射線科の研修を受ける場合
- 年次別カリキュラム(標準)
以下に3年での標準的な研修カリキュラムを示す。
【1年次】
《X線・MRコース》- 放射線診断学の基礎
- 循環器疾患診療の一般的知識
- 循環器の一般放射線診断法
- 循環器CT/MRIの基本的応用
- カテーテル血管造影法およびインターベンションの基礎
- 核医学の基礎
- 循環器疾患診断法の一般的知識
- 負荷心筋血流SPECT、脳血流SPECT
【2年次】
《X線・MRコース》- 三次元CT/MRI診断法
- CT/MRIの高度応用(冠動脈アンジオグラフィ**、Dual-energy CT診断**、MRIによる心筋性状診断など)
- 心血管カテーテルの造影術者・インターベンショナリストとしての技術
- 心血管カテーテル検査のデータ解析、造影像の分析、報告書作成
- 臨床研究、論文作成、国内外学会報告
注)**:Dual-source CTによる検査や解析
《核医学コース》- 核医学画像処理、定量化技術
- PET研修
- 臨床研究、論文作成、国内外学会報告
【3年次】
- 各専門分野の診療技術修得と臨床研究の発展
- 循環器疾患に対する各種画像診断法の先端的・統合的応用
- 循環器疾患に対するカテーテル治療法の先端応用
- 「循環器疾患の治療と核医学」をテーマとする臨床研究
経験手技と症例数
注)症例数は週1回(半日)~数回検査担当する場合の1年での経験数
《X線・MRコース》
手技 | 症例 |
---|---|
循環器CT(心・冠動脈・大動脈・肺動脈・末梢動脈など) | 約500例/年 |
脳脊髄精密CT(脳血管・頸動脈CTアンジオグラフィなど) | 約100例/年 |
循環器MRI(心・冠動脈・大動脈・頸動脈・末梢動脈など) | 約240例/年 |
脳脊髄MRI(脳血管障害など) | 約400例/年 |
カテーテル インターベンション(末梢動脈・腎動脈など) | 約120例/年 |
大動脈ステントグラフト治療 | 約120例/年 |
《核医学コース》
手技 | 症例 |
---|---|
運動負荷(薬剤負荷)心筋血流SPECT | 約500例/年 |
脳血流SPECT | 約250例/年 |
心筋生化学イメージング | 約100例/年 |
心電図同期心筋SPECT | 約100例/年 |
肺シンチ・ガリウムシンチ・PET他 | 約200例/年 |
最終更新日:2023年05月25日