国立循環器病研究センター

メニュー

医療人の育成

成人先天性心疾患コース 概要

印刷用PDF


概要

医療の進歩で約9割の先天性心疾患を抱える小児が成人期を迎え、日本を含めた先進諸国では先天性心疾患外来の半数が成人年齢となっている現状にある。そのため、先天性心疾患患者の医療体制構築には成人先天性心疾患患者の治療および管理を医師が習得することは重要である。このような現状から日本小児循環器学会の分科会であった成人先天性心疾患研究会から日本成人先天性心疾患学会が発足した。本コースは、これらの医療現状を踏まえ、小児循環器内科、心臓血管内科(肺循環、不整脈、心不全、冠疾患、心臓リハビリテーション)、心臓血管外科(手術適応、術後管理)、産婦人科(妊娠、出産)、移植科、集中治療科など多くの科の医師との間で密接な連携を行い、病変が多岐に渡る成人先天性心疾患患者に対し、より質の高い診療と教育研修を目指す研修制度である。

成人先天性心疾患の診療では、極めて多彩な先天性心疾患疾患が対象となり、多臓器障害を遠隔期に合併することも多く、診断手技や治療法も多岐にわたる。したがって、これらの知識や技術の習得には多くの研鑽が必要であるが、最も肝要なことは自ら直接これらの患者、診断法、治療法を経験することである。本コースでは、経験すべき必須項目と努力項目を設定し、日本成人先天性心疾患専門医研修カリキュラムに則って、将来の日本成人先天性心疾患診療体制を担う人材を育成する研修プログラムとなっている。

対象者

原則として、循環器診療(小児成人もしくは内科外科を問わない)のsubspecialityに相当する分野であるため、小児循環器及び成人循環器研修の一般研修を修了している、もしくはそれに相当する臨床経験を有する循環器領域を専門とする医師

最終更新日:2024年06月17日

設定メニュー