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血管外科

医療関係者向けの専門的内容

手術件数

当センター開設以来、中島伸之(1978-92年)、高本眞一(1993-97年)、大北 裕(1998-99年)、安藤太三(2000-01年)、荻野 均(2001-11年)、湊谷謙司(2011-16年)、松田 均(2016年~現在)らが部門主任を務めてきましたが、その大動脈手術件数は、胸部で4000件、腹部で2800件を超えています。最近のステントグラフト治療(EVAR・TEVAR)を含め待機手術を週8~10例のペースで行っており、緊急手術を含めると、ここ数年の年間総手術件数は約400~450件になっております(下図)。

手術成績(2007年以降はステントグラフト治療を含む)

【大動脈手術成績の推移(2001~2016)】


対象疾患および治療内容

大血管から末梢血管疾患まで血管疾患を幅広く扱っています。なかでも大血管手術が半数以上を占めています。また最近ではステントグラフトによる血管内治療も導入し、従来の開胸手術だけではなく、治療の選択肢が広がっております。開胸手術においては、特に、難易度の高い自己弁温存手術を含めた大動脈基部再建、弓部大動脈全置換、胸部下行・胸腹部大動脈置換などの手術経験は、緊急手術を含め豊富です。また、Marfan症候群などの遺伝性結合織異常疾患(遺伝子診断および専門外来あり)や高安動脈炎などの炎症性動脈疾患などの難易度の高い特殊疾患も多く取り扱っており、その経験数は国内随一です。

また、部門の重要な特徴として、血管内科専門医と放射線科医の協力を得て、毎週火曜日夕方の「血管カンファレンス」(外部からの参加も可能)を中心に、検査、診断から治療、術後のfollowまで系統立てて診療を行っている点が挙げられます。さらに、重症肺高血圧症を伴った予後不良の疾患である慢性肺動脈血栓塞栓症(CTEPH)の外科治療も、心臓血管内科(肺循環部門)と共同で積極的に進めており、全国の手術件数の半数近くを担当しています。末梢血管に関しても、内科治療、カテーテル治療、外科治療を各部門で担当し、「三位一体」の集約的治療を行っています。

1. 対象疾患

対象疾患として、

  • 胸部・胸腹部大動脈瘤(大動脈弁輪拡張症を含む)
  • 腹部大動脈瘤(腸骨動脈瘤を含む)
  • 急性・慢性大動脈解離(解離性大動脈瘤)
  • 内臓・末梢動脈瘤
  • 閉塞性動脈硬化症を中心とする末梢血管疾患
  • 急性・慢性肺動脈血栓塞栓症(肺高血圧症)
  • 遺伝性結合織疾患の血管治療(Marfan症候群など)
  • 炎症性血管疾患(高安動脈炎など)
  • 血管奇形
など大血管から末梢血管までの様々な血管疾患を扱っています。

手術適応
破裂するまで無症状なことがほとんどです。一旦破裂すれば、救命率は20%以下と低く、破裂前の治療が必要です。一応の目安は、胸部大動脈瘤で55mm以上、腹部大動脈で45mm以上、が手術適応です。大動脈瘤の形状も重要で、嚢状瘤は破裂しやすく、早期の手術が必要です。また、拡大する速さも重要で、半年で5mm(一年で10mm)以上の速さで拡大する場合も手術適応となります。

2. 治療内容

  • 大動脈人工血管置換(基部、上行、弓部、下行、胸腹部、腹部、腸骨動脈領域)
  • 大動脈ステントグラフト治療(弓部、下行、胸腹部、腹部、腸骨動脈領域)
  • 内臓・末梢動脈置換・バイパス
  • 肺動脈血栓内膜摘除
  • 合併例に対する心臓弁膜症手術、冠動脈バイパス
などが主な治療内容です。

さらに詳しい内容は、こちらのページをご覧ください。

患者さんの紹介や相談について

構成メンバー(2016年6月現在)
部長(松田)、医長2名(佐々木、上原)、医師3名(清家、大村、井上)、専門修練医・レジデント4名の計10名からなっています。スタッフ6人は全員が「心臓血管外科専門医」であり、一部、「循環器専門医」、「脈管専門医」、「ステントグラフト専門医」の資格を有し、血管疾患のみならず、合併する冠動脈疾患や弁膜疾患にも十分対応できます。

外来担当(9:00~14:00)

緊急対応
十分な経験を積んだ6名の大動脈外科専門の医師を揃えた施設は当センター以外にはみられず、急性大動脈解離や大動脈瘤破裂などの急性大動脈疾患にも昼夜を問わず24時間体制(当直、あるいはOn call体制)で積極的に対応しています。

国立循環器病研究センター 電話番号:06-6833-5012(代)

最終更新日 2017年10月17日

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