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第45回日本臨床薬理学会学術総会において、薬剤部 島本裕子 主任薬剤師が第35回臨床薬理研究振興財団賞論文賞を受賞いたしました
受賞論文
Model-Informed Vancomycin Dosing Optimization to Address Delayed Renal Maturation in Infants and Young Children with Critical Congenital Heart Disease
Clin Pharmacol Ther. 2024 Feb;115(2):239-247.
https://ascpt.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/cpt.3095
受賞コメント
受賞対象となった論文は先天性心疾患小児における抗菌薬バンコマイシンの投与量適正化を目的に、先天性心疾患特有の病態と低年齢の小児期における成長・発達を考慮した数理モデルの構築と投与量シミュレーションを実施したものです。今回算出した推奨投与量により、先天性心疾患小児患者の抗菌薬治療をより効果的かつ安全に行うことができると期待されます。また、構築した数理モデルは、先天性心疾患小児の特徴を反映した病態モデルとして今後応用が可能だと考えられます。
本研究の遂行にあたり、共同研究者の先生方からいただいたご支援、ご指導に深く感謝いたします。また、今回このような栄えある賞を受賞したことを誇りに思うとともに、引き続き臨床薬理学に基づいた研究成果を発信できるよう、邁進する所存です。
最終更新日:2024年12月23日