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RRS起動要素研修コースと指導者養成コースの開催報告
日本臨床救急医学会患者安全検討推進委員会(委員長 川原千香子)が主催するRRS起動要素研修コースを令和5年9月17日(日)午前(9時から12時)と午後(13時30分から16時30分)に、またRRS起動要素研修指導者養成コースを翌日の9月18日(月、祝)に国立循環器病研究センター研究棟2階トレーニングセンターにて医療安全管理部 医療安全管理室とともに開催しました。
RRS起動要素研修コースの受講者は、国立循環器病研究センター15名(医師1名、看護師14名)。RRS起動要素研修指導者養成コースの受講者は8名[国立循環器病研究センター5名(医師1名、看護師4名)、獨協医科大学病院看護師3名]でした。ファシリテーターとして東京慈恵会医科大学救急医学講座から武田 聡主任教授、万代康弘准教授、同大学教育センター看護キャリアサポート部門から挟間しのぶ主事、同大学附属病院から古沢身佳子看護師長にご指導いただきました。また、昭和大学医学部医学教育学講座の川原千香子准教授、聖マリアンナ医科大学救急医学の藤谷茂樹主任教授、愛知医科大学看護学部の森 一直臨床教授、大阪青山大学健康科学部の野々木宏特任教授、獨協医科大学救急医学の菊地 研教授に助言いただきました。そのほかコースの開催に際してご協力くださいました皆様に感謝いたします。
■RRSの現状
院内迅速対応システム(rapid response system:RRS)導入は病院機能評価の必須項目であり、すべての病院が取り組む課題となっていますが、多くの病院で導入したもののRRSにもとづいた活動が十分できていないのが現状です。
■RRS起動要素研修コースとは
RRS(Rapid Response System)は、入院中の患者の悪化に早期に気付き悪化の前に介入するための、システム的な院内患者安全のためアプローチです。現場で働く医療従事者が、しっかりと入院中の患者の悪化に気付きRRT(Rapid Response Team)を要請するためのトレーニングが、このRRS起動要素研修コースです。(RRSの活動の4つの要素のうち①起動、②対応、③システム改善、④指揮調整があります。本コースは①起動を重視したトレーニングです。)
本コースは事前学習(e-Learningとアンケート)とシミュレーション研修[講義30分、実技4症例(1症例30分程度)、まとめ10分]合計3時間で構成されています。
■今後のRRS起動要素研修コースの開催予定
国立循環器病研究センターではRRS起動要素研修指導者養成コース受講者を中心に院内活動を実施しつつ、ナショナルセンターの責務として日本全国の医療機関にRRS起動要素研修コースを受講する機会を提供する方針です。
令和5年9月17日 午前 RRS起動要素研修コース 受講者と指導者
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令和5年9月17日 午後 RRS起動要素研修コース 受講者と指導者
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令和5年9月18日 RRS起動要素研修指導者養成コースの受講者と指導者
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最終更新日:2023年09月21日