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JMECC~RRS対応コース開催報告


 国立循環器病研究センター(大阪府吹田市、理事長:大津欣也、略称:国循)の主催により、『JMECC(ジェイメック:Japanese Medical Emergency Care Course,日本内科学会認定内科救急・ICLS講習会)~RRS(院内迅速対応システム:Rapid Response System)対応』コースを令和5年7月16日(日)に国立循環器病研究センター研究棟2階トレーニングセンターにて開催しました。
 受講生は11名(医師5名、看護師6名)。コースディレクターとして山本一博先生(鳥取大学医学部循環器・内分泌代謝内科教授、国立循環器病研究センター副院長)、インストラクターとして岩嶋大介先生(市立岸和田市民病院呼吸器内科主任医長)、岩嶋佳子先生(ベルランド総合病院総合内科医長)、真野敏昭先生(関西労災病院循環器内科部長、副院長)をお招きし、国立循環器病研究センターからはインストラクターとして田中寛大先生(脳血管内科医員)、矢川浩佑さん(CCU病棟看護師)を含めた6名にご指導いただきました。そのほかJMECC~RRS対応コースの開催に際してご協力くださいました皆様に感謝いたします。

■JMECCとは

 JMECCとは救急医療に接する機会の少ない内科医が、心肺蘇生のみならず、緊急を要する急病患者に幅広く対応できるよう考慮して、日本救急医学会策定の「ICLS(Immediate Cardiac Life Support)」基礎に、日本内科学会独自の「内科救急」をプログラムに導入した約7時間30分の講習会です。
 午前中は、シミュレータを使用した一次救命処置(BLS)、AED使用法から始まり、気管挿管と電気的除細動を用いた二次救命処置(ALS)アルゴリズムを習得します。午後からは内科救急から心停止のシナリオに沿って、疾病救急と急変(心停止)への対応を実技実習します。最後には筆記試験が行われ、一日を通して「日常臨床で遭遇する予期せぬ容態悪化に対応する能力を実践型教育によって習得する。」とういう目的が反映されている非常に充実した講習会です。
 令和5年7月以降は、従来のJMECCにRRSの内容を充実させたプログラムとなり、コース名称が「JMECC(日本内科学会認定内科救急・ICLS講習会)~RRS対応」となりました。
 「JMECC~RRS対応」コースは令和4年度診療報酬改定で新規収載されました「急性期充実体制加算」の施設基準において求める「入院患者の病状の急変の兆候を捉えて対応する体制」に係る「所定の研修」に該当するコースです。この体制整備には所定の研修を修了した医師や看護師の配置が求められるため、今回は国立循環器病研究センターにおいても医師のみならず看護師が参加しました。

■新内科専門医制度研修プログラムにおけるJMECCの位置づけについて

 国立循環器病研究センターは新内科専門医制度において、基幹施設となりました。基幹施設の用件として「自施設でのJMECC開催」が求められています。
 また、JMECCは、新専門医制度において内科専攻医は必ず履修しなければならない講習会で、内科専門医資格を取得するにあたり必須となります。

■今後のJMECC開催情報

 国立循環器病研究センターでは今後も年1~2回程度の開催を予定しています。
専攻医だけでなく、中堅からベテランの内科医まで、様々な内科救急・蘇生に対応できるよう積極的な受講を
お待ちしております。

 


令和5年7月16日 第2回 国立循環器病研究センターJMECC 受講生と指導者

最終更新日:2023年07月20日

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