患者の皆様へ
脳動静脈奇形
脳動静脈奇形(AVM)は、20~40代の若年者に多い脳の血管の病気で、脳出血やてんかんの原因となることがあります。 偶然の検査で見つかることもあります。
目次
脳動静脈奇形(AVM)とは?原因と病態
脳動静脈奇形(AVM)とは、脳の中で動脈と静脈が直接つながり、異常な血管の塊(ナイダス)を形成する病気です。正常な毛細血管を介さないため血管の壁が薄く、破れると脳出血やくも膜下出血を起こすことがあります。
20~40代で見つかることが多く、若年者の脳出血の原因のひとつとして知られています。
出血を起こさなくても、頭痛やてんかん発作をきたすことがあります。無症状で、検査で偶然発見される場合もあります。

脳動静脈奇形は放置するとどうなりますか?
脳動静脈奇形(AVM)は、破裂すると脳出血を起こす可能性があります。年間の出血リスクは一般に約2〜4%程度とされますが、過去に出血したことがある場合は再出血のリスクが高くなります。
一方で、無症状のまま経過する場合もあります。自然に消えることはまれであり、出血リスクを踏まえて治療の必要性を検討します。
ただし、ナイダスの大きさや形、部位、血管の構造は患者さんごとに異なり、同じ脳動静脈奇形はありません。大きさや部位だけでなく、脳動脈瘤の有無、血流の速さや流入・流出血管の構造も重要な要素です。出血リスクや最適な治療方針も個別に評価する必要があります。
脳動静脈奇形の症状|出血・てんかん・頭痛
脳動静脈奇形は脳のどの部位にも生じる可能性があります。血管奇形があるだけでは症状を出さないことも多く、脳出血をきっかけに診断される場合があります。
また、頭痛やてんかん発作をきっかけに発見されることもあります。
脳動静脈奇形の治療法|手術・ガンマナイフ・血管内治療・経過観察
脳動静脈奇形の治療には大きく4つの選択肢があります。
①開頭摘出術
全身麻酔で頭蓋を開けて病変を摘出する方法で、根治が期待できる治療法です。
②ガンマナイフ(定位放射線治療)
ナイダスに放射線を照射する治療で、身体的負担は比較的小さい方法です。閉塞までに数年を要しますが、適切な症例では有効な選択肢となります。
③血管内治療
カテーテルを用いて異常血管を塞ぐ方法です。単独で根治することは難しい場合が多く、手術やガンマナイフと併用されることがあります。
④経過観察
出血リスクが低い場合、治療によるリスクが大きい場合には、定期的な画像検査による経過観察を選択することもあります。
ナイダスの大きさ、部位、出血歴、年齢などを総合的に評価し、最適な治療方針を検討します。
脳動静脈奇形の治療については「AVM(脳動静脈奇形)外来」「循環器病あれこれ」のページも参照ください。
こちら(↓)でも詳しく解説しております。
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最終更新日:2026年02月26日
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