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集中治療部

診療科等の概要

 

集中治療科の概要と特徴

集中治療医とは「さまざまな臓器不全や多臓器不全を発生している重症患者の全身管理とケアを専門とし、また命をつなぎとめるための高度な知識と技術を持ち合わせている医師」とされ、我々は重症患者さんが集まる集中治療室(ICU)での治療に専念する診療科です。

国循ICUの歴史は古く、1977年8月より心臓血管外科の術後患者を対象にしたユニットとして診療が開始され、以後国循の歴史とともに発展してきました。2019年の新病院への移転に伴い、成人心臓外科、血管外科、重症心不全の術前術後管理を行うICUと小児重症患者の管理を行うPICU(5C病棟)に分かれての運用が開始されました。
現在の診療体制は2023年4月から集中治療科医師が10名に増員され、ICU、PICU(5C病棟)ともに各診療科と協力ながらHigh intensity ICUとして運用しています。

集中治療科は当該科医師・看護師・臨床工学技士・リハビリテーション専門職・医事課など多職種が共同・協調して重症患者さんの回復という共通の目標に向かう活動しています。ICUに入室される患者さんの予後が良くなるようなチーム医療の体制を維持・構築することを目標に日々努力しております。

 

ICU(成人集中治療室)の特徴

当センターは年間約1500名の術前/術後患者が入室する日本有数のHigh volume centerです。16床のICUでは、成人心臓血管手術患者の周術期管理を外科医と協力しながら行っています。当センターの特徴として、重症心不全患者に対する補助人工心臓装着術、心移植術や、慢性肺動脈塞栓症に対する肺動脈血栓内膜摘除術、胸腹部大動脈瘤に対する人工血管置換術などの術後症例が定期的に入室することが挙げられ、特殊な病態患者の周術期管理を行っています。また、当院は2019年より日本集中治療医学会の認定する専門医研修施設となっております。

PICU(小児集中治療室)の特徴

当センターは、国内最大の小児心臓病診療施設であり、小児循環器集中治療病棟(5C病棟)24床(PICU12床、NICU6床、GCU6床)に入室する患者さんを中心に重症心疾患患者の診療を行っています。新生児期から成人までの先天性心疾患の術前・術後急性期管理や重症心不全、重症不整脈、人工補助心臓や、心臓移植など多岐にわたる疾患を対象としています。2020年度は、小児開心術は173例行われ、入室患者は299例でした。

最終更新日:2023年12月08日

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