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第24回日本脳神経超音波学会開催記

第24回日本脳神経超音波学会が、平成17年7月11~13日に大阪府吹田市のホテル阪急エキスポパークで峰松一夫会長(国立循環器病センター内科脳血管部門部長)により開催されました。今回の学会は、第12回国際脳神経超音波学会(山口武典会長)と一部合同開催で、併せて5日間に及ぶ長丁場の会を脳神経超音波週間と銘打って行いました。会場のホテルは35年前に過半数の国民が足を運んだExpo'70の会場跡地にありますが、当時の活況とはかけ離れた緑深い万博記念公園の風情に、驚かれた参加者も少なくなかったようです。

今回の学会では、「ガイドライン策定に向けて」を合言葉に、各種超音波検査診断法の標準化を指向した教育講演・シンポジウムが組まれました(図1)。この企画を踏み台に、脳神経超音波診断法の標準化が推進される機運を感じました。また脳神経超音波は脳血管障害の診断のみならず、治療手段としても注目され、超音波を用いた脳血栓溶解療法について古幡博先生に、perfusion imagingによる脳組織灌流測定の特別講演について塩貝敏之先生に御講演いただきました。この学会を楽しみにされながら急逝された岡益尚、島健両先生を偲び、国際学会と合同で追悼記念講演を企画しました。とくにHungaryから来られたDr.Csiba(次期国際脳神経超音波学会会長)の心温まるお話とスライドには、国境を越えたneurosonologistsの友情と信頼の深さを学びました。

【図1: ガイドライン策定を主題とした教育講演】
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恒例のハンズオンセミナーに加えて、今学会の目玉として国際学会と合同のライブデモンストレーションも催しました(図2)。日本人の厚い頭蓋骨に海外の演者が戸惑わないだろうかなどと心配いたしましたが、参加された方々から好評を得ました。総じて盛況のうちに、国際学会へバトンを渡すことが出来ました(図3)。

【図2: ハンズオンセミナー会場にて】
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【図3: 国際学会との合同懇親会 和太鼓演奏に盛り上がる会場】
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私事ですが、本年4月に現職場に異動してすぐに本学会事務局担当と第24回大会の準備委員に組み込まれ、地に足がつかぬうちに7月の脳神経超音波週間へなだれ込んでゆきました。学会期間中も、天候と参加者数、会場の状態、各種委員会の成否などばかり気にしていましたが(と言うほど深刻でもなく、毎晩楽しく食べて呑んでいたようにも思いますが、早くも記憶は定かでありません)、参加された皆様のお顔から、充実感と満足が見えたように思いました。会期が長かったため、夏期休暇をあてて参加された先生も少なくなかったようです。皆様のお陰で素晴らしい学会になったことを、準備委員のひとりとして心から御礼申し上げます。

学会に参加された海外の方から、「日本人は優れた超音波の診断技術や研究成果を持ちながら、国際学会での発表や国際誌への投稿が少なく、自分たちは知る機会が少ない」との意見を耳にしました。とくに若い先生方には、来春の盛岡での第25回本学会(小川彰会長)や再来年のHungaryでの次期国際脳神経超音波学会にて、素晴らしい研究成果をたくさん発表していただくよう、お願い申し上げます。

最終更新日 2012年05月29日

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