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受診を考えるタイミングは?

脳卒中

Q. どのような症状で脳卒中を疑いますか?

A.脳卒中は発生した脳の場所によって様々な症状がでます。急に倒れる、意識不明になる等の症状であればすぐに救急車を呼ぶと思いますが、比較的症状が軽い場合は判断が難しいことがあります。このような場合、ご家庭でも分かりやすい症状として、片方の口が垂れ下がるなど顔の見た目にいつもはない左右の差がある、両手を前に出して目を閉じると片方だけが下がってしまう、言葉が出ない、うまく喋ることができない等の異常が急に発生していたら脳卒中の可能性が高くなります。すぐに救急車を呼んで来院してください。当院では24時間365日、専門の医師が直ちに対応いたします。

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Q. 症状が軽い場合は様子を見てもよいでしょうか?

A.症状が軽くても、その後急に悪くなる事があります。また、脳梗塞の場合は一定時間を過ぎてしまうと有効な治療ができなくなる事があります。その為、脳卒中が疑われる場合にはすぐに来院していただく事が肝要です。

脳卒中について

Q. 脳卒中を疑って緊急で受診する際に気をつけることはありますか。

A.まずはなるべく早く受診することが大切です。また、症状が出た時間がいつであるか確認しておいてください。症状が出た時間がはっきりしない場合は、最後に確実に症状がなかった時間がいつであったかを確認してください。他に、現在内服しているお薬があればそれが分かるようにして下さい。このような情報によって治療がスムーズに進み、症状の改善や副作用の軽減につながります。

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病気を疑う症状

Q. 子ども(小学生)が手足の力が抜けたり、しびれると言ったりします。泣いた後に起こることが多いようです。何か大変な病気なのでしょうか?

A.もやもや病」という名の病気をご存知でしょうか?子どもや若年者に多い、脳の血管が徐々に細くなり詰まっていく病気です。日本では約1万8千人が診断されています。
脳血管が詰まって血流不足になり、片方の手や足の動きが一時的に悪くなったり、しびれを感じたり、言葉が喋りにくくなったりします。多くの場合10-20分以内におさまりますが、この発作は「脳梗塞の前兆発作」とも言われる、危険なものです。これらの発作は過換気(息が荒くなる)で誘発されやすく、「熱いもの(ラーメンやうどんなど)を食べる」「鍵盤ハーモニカやリコーダーを演奏する」「歌う」「泣く」といった場面で生じやすいのが特徴です。上記に該当するような症状があれば、頭部MRIによる検査が必要ですので、脳神経外科または神経内科を受診してください。時には、いきなり脳梗塞がおこることもあります。この場合は症状が一過性ではなく長時間続きますので、すぐに救急処置が必要です。また、必ずしも小児や若年ではなく、中年以降、高齢者におこることも少なくありません。
MRIでもやもや病が疑われたら、年齢にかかわらず精密検査が必要です。カテーテル検査で脳血管の状態を詳しく調べると共に、脳血流検査で「脳がどれくらい血液不足なのか」を正確に調べます。血液不足の程度が強い場合は、脳血管のバイパス手術が勧められます。国立循環器病研究センターは創設以来、日本におけるもやもや病バイパス手術の中心的役割を担っており、現在も国内で最も多くの手術件数を持つ病院です。
もやもや病は、脳出血の原因にもなります。ほとんどは成人におこり、脳血管に長年の負担がかかって破綻すると考えられます。私たちが中心となり13年間(2001~2013年)をかけて行った研究によって、一定の基準をみたせば「バイパス手術は脳出血の再発も予防する」ことが分かりました。そのため近年、再出血予防のためのバイパス手術も増えています。

Q. 物が二重に見えて、片方の目が充血するようになりました。眼科で、眼の病気ではなく脳では?、と言われています。

A.頭の中から、眼にむかって勢いよく血液が逆流する、「海綿静脈洞部硬膜動静脈瘻(かいめんじょうみゃくどうぶこうまくどうじょうみゃくろう)」という、長い名前の病気があります。左右の眼の奥には海綿静脈洞という静脈血のプールがあって、通常は脳や眼からの血液が流れ込み、心臓に血液を返しています。ところが、このプールと周囲の動脈との間に異常なつながり(シャント)ができることがあり、動脈血が眼の静脈を勢いよく逆流します。すると眼に異常な充血がおこり、また眼の動きが障害されてものが二重にみえたり(複視)まぶたが開かなくなったり(眼瞼下垂)します。眼だけでなく脳にも静脈血が逆流して、脳出血の原因となることもあります。
「硬膜動静脈瘻」は頭の中の別の場所にも出来ることがあり、心臓の拍動と一致する拍動性の耳鳴りの原因になったり、脳への血液逆流で脳出血を起こしたりすることもあります。
いずれも、放っておくと症状が進むだけではなく回復もしにくくなるので、すぐに専門的な精密検査が必要です。
治療としては多くの場合血管内治療(カテーテル治療)が行われます。多くの場合、シャント部分と血液の逆流路をプラチナ(白金)製のコイルなどで遮断することによって症状を改善させ、脳への血液逆流を伴うものでは脳出血の危険をなくします。
国立循環器病研究センターはこれまで、「硬膜動静脈瘻」の治療をたくさん行ってきました。特に、「シャントの部分だけを的確に遮断する」方法を積極的に行って、安全かつ確実な治療を提供しています。当センターには脳神経血管内治療の指導医、専門医が多く在籍しており、いつでも質の高い治療を提供することが可能です。この病気が疑われたら、ぜひ外来でご相談ください。

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Q. 顔を洗ったり物をかんだりしたとき、激しい痛みが走ります。

A.三叉神経痛(さんさしんけいつう)という病気の可能性があります。三叉神経は、顔の感覚を脳に伝える神経です。三叉神経痛はいろいろな理由でおこりますが、最も多いのは頭の中で脳血管が三叉神経を圧迫することによるもので、顔ではなく脳血管の病気です。この病気の特徴は、「一瞬だけれども鋭く激しい痛み」であり、洗顔、化粧、ひげそり、ものをかむ動作などで誘発されることが多いようです。痛みの場所は片側の頬、あご、歯ぐきなどです。
治療はまず、痛みをしずめる薬(テグレトール)を使います。薬が効かない場合やふらつきや眠気などの副作用が強い場合には、脳外科手術が有効です。耳の後ろで頭蓋骨に小さな窓をあけ、顕微鏡で脳の深部を観察します。三叉神経を圧迫している血管を見つけて神経から離す手術を行うと、90%近くの患者さんは痛みがやわらぎ、あるいは消失します。心臓や他の病気で全身の状態の悪い方や、ご高齢で手術の負担が大きい患者さんには、「ガンマナイフ」という放射線治療があります。手術による改善率には及びませんが、およそ60~80%の患者さんは痛みが和らぎます。平成27年7月から、三叉神経痛に対するガンマナイフ治療が保険適応になりました。国立循環器病研究センターには開頭手術とガンマナイフの体制が整っており、患者さんの状態に応じて最良の治療を提供することができます。
また、同じような病気に顔の片側(目尻や頬、あご)がぴくぴくとけいれんする、「顔面痙攣(がんめんけいれん)」という病気があります。この病気は三叉神経の場合と同じように、頭のなかで脳血管が顔面神経という神経を圧迫しておこる病気です。薬物注射での治療が行われますが、効かない場合は、三叉神経痛と同じような脳外科手術によって症状が劇的に良くなります。

Q. 動悸などの自覚症状があります。早く健診で診てもらえませんか?

A. 健診(検診)は、体全体の健康チェックを行う検査で、皆様方には同じ検査項目を受けていただくため、検査内容が決まっております。自覚症状がある場合には、その症状に応じた適切な検査と治療が必要になります。自覚症状がある場合には、健診(検診)を受けるのではなく、早めに、医療機関を受診してください。

→ 動悸の場合は不整脈外来へ



認知症について

Q. 医療機関に行きたがらない場合はどうしたらよいでしょうか?

A.認知症のある患者さんは、病気の認識(病識)がないように見えても、「何かがおかしい」ということには気づいておられることがほとんどです。認知症が治らない病気という認識が広まっている以上、必死にそれを否定したい、という気持ちが芽生えるのは当然のことと思います。しかし、「Q. 認知症の原因は?」で述べたように、「治る認知症」があり、早期診断が重要であることを伝え、健康診断の一環としての受診を勧めていただければ、と思います。ご家族にとっても患者さんの能力の衰えに戸惑われることが多くなると思いますが、まずは医療機関にご相談いただくことが解決の第一歩になると思います。

最終更新日 2017年05月08日

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