患者さんとそのご家族へ

かつて先天性心疾患の治療は胸を開け、心臓や血管を直接修復する外科的手術のみでしたが、近年足や首の血管から細い管を使って低侵襲的に治療する”カテーテル治療”でできることが増えてきました。カテーテル治療クリニックでは対象疾患の患者様に対し、専門的な診察と治療を提供しております。
　このクリニックでは診察内容、検査結果を踏まえた上で、患者様に適切と思われる治療法(カテーテル治療、あるいは外科手術)を提案させていただきます。

ご紹介いただくかかりつけ医の先生方へ

紹介方法

小児循環器科のカテーテル治療外来枠へご紹介ください
患者さんをご紹介いただく際には、「診療予約依頼書（Excelファイル）」に必要事項をご記入の上、専門医療連携室（06-6170-1348）へFAXでご送信下さい。24時間送信可能です。詳細はこちらのページからご確認いただけます。

対象疾患

心房中隔欠損症
動脈管開存症
卵円孔開存
肺動脈弁閉鎖不全（ファロー四徴症、ラステリ術後）
大動脈縮窄症、肺動脈弁狭窄、大動脈弁狭窄など
他にもお悩みの症例がございましたらいつでもご相談ください。

診察日時

毎週金曜日(専門外来) 加藤温子、藤本一途 (小児循環器科医師)

カテーテルデバイスについて

心房中隔欠損

Amplatzer septal occluder1)に加えて、2016年から柔軟な構造のOcclutech Figulla flexⅡ2)や、2021年から金属成分が少なくさらに柔らかいGORE Cardioform ASD Occluder3)が導入され、これまで以上に治療適応の範囲が広がり、かつ安全に閉鎖することが可能となりました。
1) https://www.cardiovascular.abbott/jp/ja/hcp/products/structural-heart/structural-interventions/amplatzer-septal.html
2) https://www.jll.co.jp/patient/shinbo_4.html
3) https://www.goremedical.com/products/cardioform/asd-occluder

動脈管開存症

従来はコイルで閉鎖していましたが、Amplatzer Duct Occluderが2009年に導入され、2020年からはAmplatzer duct occluder Ⅱ AS(Piccolo occlude)が使用可能となり、動脈管径が大きいものや、体格の小さい乳児にもカテーテル治療ができるようになっています。
https://www.cardiovascular.abbott/jp/ja/hcp/products/structural-heart/structural-interventions/amplatzer-pda.html

肺動脈弁狭窄・閉鎖不全

本邦でも遂に2021年バルーン拡張型のSapien valve 31)や自己拡張型のHarmony valve2)を用いた経皮的カテーテル肺動脈弁留置術が承認され、当院での治療が可能になりました。
1) https://www.edwards.com/jp/uploads/pdf/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%82%B5%E3%83%94%E3%82%A8%E3%83%B3%EF%BC%93-TPVI.pdf
2) https://www.medtronic.com/jp-ja/healthcare-professionals/products/cardiovascular/transcatheter-pulmonary-valve/harmony.html