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心臓外科

対象疾患・治療法
最新の僧帽弁治療:ロボット手術

最新の僧帽弁治療:ロボット手術

最新の治療は、「低侵襲」(患者さんの負担をより軽くすること)で、より安全でよりよい結果を生むことに重点が置かれています。2018年4月より「ロボット手術」が保険償還され、一般的に行うことができるようになりました。

これまでは小切開で行う「ミックス手術」(Minimally invasive cardiac surgery)が低侵襲手術として行われており、当センターでも200例以上の方にミックス手術を行い、良好な結果を得てきました。ロボット手術はこのミックスをさらに発展させたものとなります。

ロボット手術は「ダビンチ」という手術補助ロボットを用います。当センターには最新式のダビンチXi(エックスアイ)が導入されました(図1)。

図1 ダビンチXi

ダビンチは3本のアームとカメラがあり、カメラからの情報をもとに3本のアームに接続された鉗子を用いて手術を行います。遠隔操作で手術を行うため、術者はコンソールという装置の中で操作します。

カメラの情報は3Dなので、手術者は手術対象の部位を立体的に見ることができます(図2)。また鉗子は非常に繊細に動くので、手術者の手の動きを正確に再現してくれます。ロボットですから、実物以上に拡大してものを見ることも、実際の手よりも細かい動きをすることも可能です。ロボット手術では術者の視野を全員で共有することができ、安全性が高く、精度の高い手術が可能となります。

手術は、右側胸部に約5cm程度の切開で施行することができるため、術後の回復も早く、術後1週間前後で退院して頂くことが出来ます。また、胸骨を離断しないため、術後早期から職場復帰も可能です。

図2 僧帽弁形成:ロボットアームで人工腱索を結紮している様子


図3 僧帽弁形成;右側胸部の術後創は約5cm程度

最終更新日:2021年10月08日

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