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下肢静脈瘤

  1. 下肢静脈瘤とは
  2. 静脈瘤の症状、種類
  3. 下肢静脈瘤の治療

1. 下肢静脈瘤とは

下肢静脈瘤とは足の静脈が太くなって瘤(こぶ)状に浮き出て見えるようになった状態をいいます。静脈瘤が脚に起こりやすいのは、足が心臓から遠い位置にあることや、人が立って生活していることが関係しています。足の静脈の中の血液が心臓に戻るには、重力に逆らって上昇しなければなりません。その役目を「静脈弁」と「ふくらはぎの筋肉」が担っています。弁の機能が悪くなったり、筋肉のポンプ作用が落ちたりすることで静脈が膨れやすくなります。これが下肢静脈瘤(こぶ)です。下肢静脈瘤は男女関係なくなりますが、女性の方が2~3倍多いと言われています。誘因として立ち仕事や加齢、女性ですと妊娠・出産が挙げられます。また、下肢静脈瘤ができやすい遺伝的要素や、肥満、便秘などの生活習慣病との関連も言われています。

2. 静脈瘤の症状、種類

下肢の静脈が行ったり来たりになるので、血管が浮き出る、だるい、むくむ、痛い、こむら返りをおこす、などの症状が現れます。長期間放置しますと、皮膚に炎症が起こり、色素沈着、湿疹、潰瘍などが出ることもあります。静脈瘤には大きく分けて4つの種類があります(図1)。

図1.下肢静脈瘤の種類

3. 下肢静脈瘤の治療

下肢静脈瘤は全ての方に手術が必要となる病気ではありません。症状、検査をもとにして最適な予防・治療法を選択することが大切です。近年は細いカテーテルを静脈内に挿入し、レーザーあるいは高周波による熱で静脈を内側から焼灼する血管内治療が主流となっています(図2)。日帰りか一泊入院で手術可能です。
稀ではありますが、血管内治療の最も重篤な合併症に肺動脈血栓塞栓症が挙げられます。この発生頻度は0.1~0.2%と言われています。静脈を焼灼した断端から血栓が深部静脈(下肢で最も重要な静脈)に伸展することがありますが、ほとんどが術後1か月程度で消失します。しかし、この血栓が心臓、肺へ流れていくと急な呼吸困難に陥り、生命にかかわる危険性があります。そのため、万一に際しての対応ができる体制であることが大切です。

図2.血管内治療用機器

最終更新日 2018年01月15日

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