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患者の皆様へ

脳動静脈奇形

 

脳動静脈奇形とは

 脳動静脈奇形とは、脳の中で動脈と静脈が直接つながり、その異常な血管がとぐろをまいたような塊となった、血管の病気です。正常な血管に比べて壁が薄いため破れやすく、破れると脳出血やくも膜下出血になります。20~40代で病気が見つかることが多いので、若年者の脳出血の原因としても知られています。
 出血を起こさなくとも、頭痛やてんかんなどの症状をきたすことがあります。無症状で、たまたま脳の検査をして病気が見つかる方もいます。

脳動静脈奇形の症状

 脳動静脈奇形は脳のどこにでもできます。血管奇形があるだけでは症状を出さないことがほとんどです。
 脳出血がおこってはじめて病気に気が付いたり、たまたま行った脳の検査で発見されたりすることが多いです。
 ほかに、頭痛やてんかん発作でみつかることもあります。

脳動静脈奇形の治療

 脳動静脈奇形の治療は大きく4つあります。
①開頭摘出術 ② ガンマナイフ ③ 血管内治療 ④ 経過観察 です。

①開頭摘出術は全身麻酔で頭をあけて病変を取り出すため、患者さんの負担は大きいですが、根治可能です。
②ガンマナイフは放射線治療の一種で、患者さんの負担は大きくありませんが、根治するのに数年かかるため、出血のリスクが高い方にとってはリスクが大きいです。
③血管内治療では異常な血管の入り口を血管の中から詰めてしまう方法です。血管内治療のみで根治させることは難しいので、通常①や③と併用して行います。
④出血するリスクが低い方については、積極的な治療を行わずに経過観察することもあります。
  

 各患者さんの血管奇形の場所や出血のリスクなどを総合的に判断した上で、どの治療法が一番好ましいのか検討させていただきます。
 脳動静脈奇形の治療については「AVM(脳動静脈奇形)外来」「循環器病あれこれ」のページも参照ください。

こちら(↓)でも詳しく解説しております。
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最終更新日:2023年07月19日

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