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血管の病気

Q. 頭の血管にコブ(未破裂脳動脈瘤)があると言われました。破裂しないか心配です。

A.脳ドックや、頭痛やめまいの原因を調べるために頭のMRI検査を受けた際に、「脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)」が見つかることがあります。脳動脈瘤はふつう、破裂しない限りほとんど無症状です。しかし、もしも破裂すると「くも膜下出血」という大変な事態になり、命にかかわるため、多くの方が不安になるのは当然のことです。
ただ、必ずしもすべての脳動脈瘤が破裂するわけではありません。小さな脳動脈瘤の多くが、長期にわたり問題を起こさないことが分かっています。一方で、5~7mmを超える大きさになると一定の破裂リスクが生まれ、10mmを超える大型のものは危険度が高くなります。脳動脈瘤がある場所と大きさ、形によって、今後1年間に何%の確率で破裂するのかついての、日本人のデータが明らかになっています。
破裂が心配される脳動脈瘤には、精密検査を行ったあと、治療が勧められます。治療にはクリッピング術(開頭手術)とコイル塞栓術(カテーテル治療)の2種類があり、動脈瘤の状況によって、より安全確実な方を選択します。国立循環器病研究センターにはそれぞれの治療のエキスパートが揃っており、専門的な立場から最良の選択肢をご提案することが可能です。
まれに、クリッピング術、コイル塞栓術のどちらを用いても単独では治療が難しい動脈瘤があります。このような病変に対して当センターでは、両者を組み合わせた「ハイブリッド治療」も行っています。

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Q. 頚動脈が細い(=頚動脈にプラークがある、頚動脈狭窄症)と言われました。どうすればよいのでしょうか?

A.頚動脈は脳へ血流を送る重要な血管です。年齢とともに動脈硬化が進むと、頚動脈の壁の中に「プラーク」とよばれる、「おから」のような病変ができ、それによって壁が厚くなり、血液が流れる部分が狭くなります。病気が進むと、プラークが壁を突き破って血管の中に露出し、この部分に出来た血栓やプラークの破片が血液に乗って脳へ飛んでいきます。血栓やプラークのかけらは脳血管に引っかかって血流を止め、脳梗塞をおこします。また、血管が狭くなり脳への血液量が不足することによって脳梗塞が起こることもあります。脳梗塞は、手足の麻痺や言語障害など重大な後遺症の原因となります。
「頚動脈が細い」といわれたら、まずは外来でご相談ください。病状が軽い場合は、直ちに外科治療を行う必要はなく、内服薬と頚部エコー検査で定期的に観察します。病気がかなり進行している場合には、重い脳梗塞を起こす前に外科治療が勧められます。外科治療にはプラークを摘出する手術(頚動脈内膜剥離術)と狭い部分を拡げるステント留置術(カテーテル治療)があります。プラークの状態によって、どちらの治療が適しているのかが決まります。国立循環器病研究センターにはそれぞれの治療のエキスパートが揃っており、専門的な立場からご相談に応じることが可能です。
頚動脈狭窄症の原因の多くは全身の動脈硬化です。心臓(冠動脈)や下肢など頚動脈以外の血管狭窄を合併していることがあり、全身血管の十分な検査が必要です。

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最終更新日 2017年05月08日

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