Heart failure
心不全とは、病名ではなく、「心臓の働きが不十分な結果、起きた体の状態」をいいます。
もちろん、心臓の働きのうち、どの働きが、どの程度、低下しているのか、その低下が急に起こってきたのか(急性心不全)、徐々に起こってきたのか(慢性心不全)によって、心不全の種類や程度はさまざまです。
心不全をきたす原因は一つではなく、心筋梗塞や心臓弁膜症など、あらゆる心臓病はもちろん、例えば高血圧で長年、心臓に負担がかかっている場合などでも、しだいにその働きが落ち、心不全の原因となります。
心不全は現在、欧米ではトップの頻度の疾患で、1,000人当たり7.2人とされています。生活習慣の欧米化や高齢化が進む日本では、毎年約1万人ずつ患者数が増加している状態です。また心不全の約半数は、狭心症や心筋梗塞が原因となっています。
心不全の原因
心不全の症状
原因の中に含まれる「心筋梗塞」や「狭心症」をまとめて「虚血性心疾患」といいます。
「虚血」とは「血がない状態」を意味しており、心臓に十分血がいきわたっていない状態です。
心臓の筋肉(心筋)に血液をを供給する冠動脈が、動脈硬化等による原因で狭くなったり、血管が痙攣を起こしたりすることで、血液が十分に心筋にいきわたらなくなったとき、心臓は酸欠(虚血)状態となり、胸痛等の症状としてあらわれます。
虚血性心疾患は「急性冠症候群」と「慢性冠動脈疾患」に分類することできます。
治療方法は内科的な治療として、薬物療法や血栓溶解療法があり、外科的な治療としては冠動脈形成術、冠動脈バイパス術等が挙げられます。
私たち、冠疾患科における各疾患に対する治療法などの詳細は以下よりご覧ください。
その他疾患や実績については以下よりご確認ください。
Acsess
〒564-8565 大阪府吹田市岸部新町6番1号
虚血性心疾患の検査として、近年ではマルチスライスCT検査での冠動脈評価の精度が向上し、外来で冠動脈の解剖学的な評価が可能になりました。
※緊急受診について
以下のような症状が出ている場合は緊急にかかりつけ医を受診ください。
医師から処方されている(ニトログリセリンなどの)舌下錠を3回舌下しても症状があるとき発作が頻回に起こるようになってきたとき
※夜中でも「朝まで・・・」と我慢する必要はありません。
※外来の日が近くても、上記のような症状があったら、すぐにかかりつけの病院に連絡して下さい。