Coronary spasmodic angina
冠攣縮性狭心症は、冠動脈の痙攣によって一時的な狭窄を生じ、心臓の筋肉の血流が悪くなり生じる疾患です。狭心症の約6割に冠攣縮が関与しているといわれています。
冠攣縮性狭心症は、夜間や早朝、朝方などの安静時に発作が起こること、非発作時の冠動脈を見ても血管の狭窄部は確認できないことが特徴とされています。
冠動脈が一時的に痙攣することで、冠動脈が収縮し血流が悪くなることによって冠動脈の内腔が一時的に狭くなる、もしくは閉塞して、数秒から数分程度の胸痛を引き起こします。
また、喫煙・飲酒・脂質異常症・ストレスなども原因とされており、動脈硬化との関連性もあると言われています。
24時間心電図を記録し、発作の出現時の心電図を確認する。
アセチルコリンやエルゴノビンなどの薬剤により、発作を誘発する負荷試験を行い診断します。
冠動脈に狭窄がなければ、カテーテルによる治療ではなく、発作を予防する目的で血管拡張剤の内服治療が治療の中心となります。
また、動脈硬化を防ぐため禁煙・血圧管理・糖尿病・脂質異常症の是正など日常生活の見直しが必要となります。
その他疾患や実績については以下よりご確認ください。
Acsess
〒564-8565 大阪府吹田市岸部新町6番1号
虚血性心疾患の検査として、近年ではマルチスライスCT検査での冠動脈評価の精度が向上し、外来で冠動脈の解剖学的な評価が可能になりました。
※緊急受診について
以下のような症状が出ている場合は緊急にかかりつけ医を受診ください。
医師から処方されている(ニトログリセリンなどの)舌下錠を3回舌下しても症状があるとき発作が頻回に起こるようになってきたとき
※夜中でも「朝まで・・・」と我慢する必要はありません。
※外来の日が近くても、上記のような症状があったら、すぐにかかりつけの病院に連絡して下さい。