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国立循環器病研究センター 冠疾患科
国立研究開発法人国立循環器病研究センター 
法人番号3120905003033
〒564-8565 大阪府吹田市岸部新町6番1号 
電話:06-6170-1070(代)

糖尿病

diabetes mellitus:DM

概要

糖尿病(diabetes mellitus:DM)とは、血糖値(血液中に含まれるブドウ糖)が慢性的に高くなる病気のことです。血糖値を下げるホルモンであるインスリンの作用不足のために、慢性的に高血糖となります。血糖値が高い状態が続いてしまうと、網膜症・腎機能の悪化・神経障害などの合併症を起こしてしまいます。
糖尿病には2種類の方があり、生まれ持った体質によって糖尿病になる1型糖尿病と生活習慣病と言われる2型糖尿病に分類されます。日本では、ほとんどの糖尿病患者さんは、2型糖尿病に分類されます。

糖尿病の分類

1型糖尿病

インスリン(血糖値を下げるホルモン)を分泌している膵臓が傷害されることで、インスリンが分泌されなくなり発症します。

2型糖尿病

糖尿病になりやすい遺伝性の性質と、食べ過ぎや運動不足といった生活習慣の乱れから、インスリンの働きが低下し、インスリンの働きが悪くなると血糖値が高くなり発症します。

症状

  • のどが乾き、水をよく飲む
  • トイレに行く回数が多く、量も多い
  • 目が見えづらい、黒い点が見えることがある
  • 身体がだるい、疲れやすい
  • しっかりとご飯を食べていても、体重が減る

糖尿病の分類

主な合併症について

糖尿病の3大合併症は、網膜症・糖尿病性腎症・糖尿病性神経障害です。

糖尿病性網膜症

網膜の血管が糖尿病により傷害されることで生じます。

糖尿病性腎症

腎臓内にある微小な血管が傷害されることで、最悪の場合腎不全となり、透析治療を要することもしばしばあります。

糖尿病性神経障害

糖尿病によって神経が傷害されます。足の指先の感覚が傷害されやすく、感覚が鈍くなったり、ビリビリ感を伴う症状が多く見られます。

その他の合併症について

糖尿病に肥満、高血圧、脂質異常症や喫煙の動脈硬化のリスクが加わると、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化を原因とする病気を発症しやすくなります。糖尿病はかなり重症でないと、高血糖だけでは症状は特にありません。しかし、放っておくと知らない間に症状が進行し、気付いた時には取り返しのつかないことになってしまいます。

検査・診断

血糖値は、血液で簡単に測定ができますが、糖尿病の診断の際には「血液検査」や「経口ブドウ糖負荷試験」を行います。

血液検査

血糖管理が適切に行われているかを血糖値とHbA1c(最近1~2か月の平均血糖値の指標)を測定することによって行います。HbA1cは7%未満で過ごすことができれば合併症を起こす可能性は明らかに低くできることが分かっているのでこの値が治療の目標です。

経口ブドウ糖負荷試験

糖尿病を診断するために用いられます。検査の方法としては、一晩絶食して、次の日の早朝にブドウ糖を飲んでもらいます。そして2時間後の血糖値を測定して、耐糖能(血糖値を正常に保つための能力)に異常がないかを調べます。

治療法

2型糖尿病の治療

糖尿病の合併症を引き起こさないための治療で、血糖値を出来るだけ正常値に近づけるようにすることが重要です。治療の指標としては、HbA1cという2ヶ月の平均の血糖値を使って、食事療法と運動療法で目標値を目指します。

糖尿病の治療について

糖尿病の基本は、食事療法と運動療法となります。日頃の食生活の改善、運動習慣を作れるようにまずは日常生活の見直しを行うことが必要となります。
食事療法、運動療法を行っても血糖管理が不十分な場合薬を使うことになります。現在糖尿病の薬は非常に進歩しており、食事・運動療法に薬物療法を組み合わせればたいていうまく血糖管理ができます。

その他疾患や実績については以下よりご確認ください。

その他病態

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国立循環器病研究センター

大阪府吹田市にある循環器疾患を専門に高度な治療と研究に取り組んでいる病院です。
所在地は大阪ではありますが、
全国から多くの患者様がご来院しています。

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虚血性心疾患の検査として、近年ではマルチスライスCT検査での冠動脈評価の精度が向上し、外来で冠動脈の解剖学的な評価が可能になりました。

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以下のような症状が出ている場合は緊急にかかりつけ医を受診ください。

  • 医師から処方されている(ニトログリセリンなどの)舌下錠を3回舌下しても症状があるとき発作が頻回に起こるようになってきたとき

  • 医師から処方されている(ニトログリセリンなどの)舌下錠を使うと症状が良くなるが、すぐに症状がでてくるとき
  • 夜中に苦しくなって目が覚めるようになったとき
  • 急に体重が増えたとき

※夜中でも「朝まで・・・」と我慢する必要はありません。
※外来の日が近くても、上記のような症状があったら、すぐにかかりつけの病院に連絡して下さい。

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