【グルメな減塩!かるしお大作戦 コラム】
子供の頃に適切な食塩摂取の習慣を身につけられるよう、 吹田市と国立循環器病研究センター(国循)の「かるしおプロジェクト」が連携し、 子供も親も楽しく学べる食育を実施します!
身近にある塩のお話 (2022.10)
今月のテーマは、「身近にある塩のお話」です。日本人は昔から欧米人に比べて食塩摂取量が多いという特徴があります。
ユネスコ無形文化遺産にも登録されている和食においても、その美味しさは食塩と切れない関係にあります。
日本の伝統的な食文化であり、旬の食材を大切に一汁三菜が基本になります。
和食は、栄養バランスに優れ、欧米の食事に比べて動物性の脂質が少ないため肥満を引き起こしにくいという健康的な面がある一方で、食塩摂取量が多くなりやすいという面もあります。
例えば、漬物には一般的に食塩相当量が0.5g程度含まれていますが、醤油小さじ1/2をかけると、さらに食塩相当量0.5gをとることになります。また、味噌汁を1日2杯食べると食塩相当量約3gになります。
これらを見直すだけでも減塩につながります。
日本では、味噌や醤油をはじめとする伝統的な調味料、保存が利く漬物や干物といった昔ながらの加工食品など、食塩を多くとる食習慣が根づいているからとも考えられています。
おやつの選び方
おやつを食べるときは、お子様と量と時間を決めて食べましょう。
せんべいやスナック菓子は食塩が多く含まれていますが、甘いお菓子やスナックであるドーナツやメロンパンにも同じぐらい食塩が含まれています。
≪ 参考:日本食品標準成分表2020年度版(八訂) ≫
栄養表示の読み方
平成27年4月1日に食品表示法が施行され、容器包装に入れられた加工食品には栄養成分表示として、
熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム(食塩相当量で表示)が必ず表示されることになりました。
これらの5つの項目は、生命の維持に不可欠であるとともに、日本人の主要な生活習慣病と深く関わっています。
栄養成分表示は、健康づくりに役立つ重要な情報源になります。
日ごろの食事の中に食塩がどのくらい入っていて、毎日どれくらいの食塩をとっているのか、把握することも、減塩の第一歩です!
高血圧予防の観点からも食塩相当量のチェックするようにしましょう。
≪ 参考:食品の栄養成分表示制度の概要 - 消費者庁ホームページ ≫
(文:渡辺 聡美、図:佐藤 薫)
最終更新日 2022年07月27日