かるしおプロジェクト KARUSHIOH PROJECT

国立循環器病研究センター

かるしおとは?

かるしおとは、国立循環器病研究センター(国循)が推奨する「塩をかるく使って美味しさを引き出す」減塩の新しい考え方です。

国循では、研究成果やノウハウを社会へ還元するための取り組みとして、「知的資産の把握・発掘」を行っています。その成果の一つが「かるしお」です。

国循では、食事も循環器病の予防や治療の一環と考え、栄養バランスを兼ね備えつつ食塩を控えた美味しい病院食を提供してきましたが、入院患者さんしか食べることができず、「退院後も、家で同じ減塩食が食べたい」という声が多く寄せられていました。

この要望に応えるため、国循弁当の販売減塩レシピの書籍化、料理教室の開催などの活動を行ってきた結果、それらを通じて、かるしおの考え方がコンセプト化されました。

かるしおの取り組み

かるしお認定制度

かるしお認定基準」に基づいて食品事業者から申請のあった商品の審査を実施し、美味しさと栄養バランスを兼ね備えた商品に対して「かるしお認定マーク」の表示を認める制度です。

総認定件数はすでに500件を突破し、現在も増え続けています。また、認定された企業様と一丸となってかるしおのプロモーション活動も行なっています。店頭にて、かるしお認定商品の販促に活用できるPOP等も作成しております。詳しくはかるしお商標等審査委員会事務局までお問い合わせください。

かるしおレシピ本

入院患者さんに提供している減塩料理をレシピ本にいたしました。「国循のかるしおレシピ」は、シリーズ売り上げ累計38万部のベストセラーとなり、全国の書店などで好評発売中です!

エス・ワン・グランプリ大会

循環器病予防に向けた地域での取り組みの支援を目指し、各地の美味しい減塩賞を発掘するためのレシピコンテストです。

※S-1gとは、塩(Salt)を1g減らそう(-1g)という意味です。

かるしおプロジェクトの食育

国循では、各所と協力・連携し、かるしおプロジェクトの食育にとりくんでいます!

料理教室

入院患者さんやそのご家族に対し、適切な食生活を送って頂くための取り組みとして、近隣の教育施設などの調理可能な場所で、減塩食の料理教室を定期的に開催して「かるしお」調理法を指導しています。

海外との連携

食塩摂取量の低減は世界的な課題であり、かるしおは海外へと展開させることが望ましいと考えられます。

過去には、日露首脳会談で提案された8項目の「協力プラン」の一環として、国循は、2017年からロシア国立予防医療科学センター(略称:NRCPM、所在:モスクワ、センター長:Oxana M. Drapkina)と日本側関係施設等ともに、健康づくり・予防医療分野の協力を進めました。その協力の一つとして、「循環器病予防のための食生活改善」を目的とした国循の"新しい減塩の考え方"をロシアで広めることを目指し、"かるしお"料理を通してロシアにおいて有益な健康食の開発に取り組みました。

今後もかるしおプロジェクトは、"かるしお"料理を通して、世界の「循環器病予防のための食生活改善」の一助になることを目指しています。

▼ 2018年6月 モスクワで行われた"かるしお"料理の試食会の様子 ▼

最終更新日 2023年05月10日

かるしおプロジェクトは、循環器病予防のための食生活改善を目的に、「塩を軽く使ってうまみを引き出す、減塩の新しい考え方」を一般に広めるための国立循環器病研究センターの取り組みです
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