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血管生理学部

研究概要

全身を栄養する循環器系の形態が保たれて、機能が正常に作動することは生命の維持において最も基本的で不可欠な条件となります。生命の維持のために最も基本的な血管系の構成要素である血管内皮細胞が、体にはりめぐらされている距離の全長は9万㎞に及び、人体最大の臓器です。血管生理学部では、この血管系の機能異常により生じる血管病の病態解明と新規治療法の開発を目指しています。

血管病の発症過程には、サイトカインや増殖因子が強く関連していることが近年の研究から明らかになって来ています。血管生理学部では、炎症や自己免疫病態を促進する炎症性サイトカインinterleukin-6(IL-6)とその関連シグナル、血管の恒常性維持に重要な役割を持つangiopoietin-1(Ang1)や関連する増殖因子群に焦点を当てて研究を行っています。前者は血管の炎症病態を促進する悪玉的因子で、後者は血管保護に関わる善玉的因子だと考えられていますが、これらを統合的・総合的に理解する事が血管病の発症機序の理解には必要だと考えています。特に、血管生理学部で興味を持って研究している血管病は、肺高血圧症、高安動脈炎などの炎症性の血管疾患と生活習慣病を背景とする心筋梗塞などです。基礎研究から得た成果をもとにして、臨床現場で使用できる血管病に対する新しい治療法を開発することを目標として研究を進めています。

現在、以下のテーマの研究を行っています。

  1. 炎症性シグナルに焦点を当てた肺高血圧症の病態形成機構の解明
  2. 高安動脈炎に対する抗interleukin-6(IL-6)受容体抗体治療の有効性の検討と病態解明
  3. 血管新生因子angiopoietin-1(Ang1)の心血管系の恒常性維持における役割の解明
  4. Gabドッキング蛋白質の心血管系における役割の解明
  5. 疾患関連遺伝子の探索:基礎と臨床の融合(阪本室長)

最終更新日 2016年07月01日

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