国立循環器病研究センター

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医療人の育成

先輩紹介:冠疾患科

心臓血管内科(レジデント)冠疾患科(専門修練医) 北原慧

先輩プロフィール

出身地 東京都
出身大学
横浜市立大学 2012年卒業

国循でのキャリア
2017年~2020年 
心臓血管内科 レジデント
2020年~2022年
心臓血管内科 冠疾患科
専門修練医

現在 柏厚生総合病院
   循環器内科勤務

 

◆国循を選んだ理由

研修医の時に勤務していた病院の循環器内科の先生が国循のレジデントを経験されており、そこで循環器内科医を志すならば一度国循に行った方がよいといわれ、日本のトップで学びたいということで国循に行くことを決めました。

◆国循で頑張ったこと

私は心臓血管内科レジデントとして3年間、冠疾患科専門修練医として2年間勤務しました。臨床では、最初は濃密な仕事内容や勉強しなくてはいけないことが多く、疲れ果てて一日を終えるという日々でした。ただ、同期含め先輩後輩のレジデント、専門修練医の先生が頑張っている姿を見て、自分のモチベーションを維持しました。仕事に慣れてくると、どんどんできることが増えていき、自分のレベルがあがっていくのを実感すると同時に仕事もやりやすくなりました。
国循ではレジデントであろうと、対等にディスカッションすることが求められます。そのためには正確な知識と最新の文献のフォロー、プレゼンテーション能力が必要になります。国循で勤務している間はその能力を磨くことを特に重視していました。
研究に関しては、レジデント1年目より指導医の先生の下で臨床研究を開始しました。

◆5年間の成果

5年間で国際学会に5回参加しました(うち3回はCOVID-19の影響でWeb開催でしたが)。論文はFull paperでは3本作成しております。研究助成も2つ獲得することができました。
国循には連携大学院というシステムがあり、国循に勤務しながらE-learningで授業を受け、審査を受けることで大学院卒業が可能です。私もこのシステムを利用して連携大学院での学位を取得することができました。
国循での一番の財産は、国循を卒業した今でも国循の先生方と連絡を取りながら研究の指導をしていただけることです。
現在は大阪から離れた市中病院で臨床中心の生活の中をしているため、研究を続けることには障壁が多いのですが、WEBミーティングなどで指導医に助言や励ましを頂きながら、今年8月に行われたESCのYIAセッションで発表を行うこともできました。

◆センターで頑張ってみたい先生へ

今自分が行っている診療に自信をもって根拠を述べることができるでしょうか?
それを可能にするのが国循のレジデント、専門修練医のシステムだと思います。同年代の優秀でモチベーションの高い人たちと切磋琢磨し、国内トップクラスの先生とディスカッションすることで、飛躍的に自分の能力を高めることができると思います。
今の自分では国循で勤務するには力不足なのではないか、ついていけるか心配と思うかもしれませんが、指導医には国循のレジデントや専門修練医出身の先生はもちろん、日本の循環器疾患分野をリードする先生方も多く、決して見捨てることはなく、親身になってくれます。頑張ってついていけば必ず結果は出ます。
また、大阪という場所で暮らすことに不安を感じる方もいると思います。私は家族を連れて大阪に移住しましたが、家族との時間も充実しており、非常に快適に過ごすことができました。
一度国循で研修することを選択肢として考えてみてはいかがでしょうか?

◆医長より一言

当院に研修に来られる先生方は 今後仕事をしていくうえで何かを確立したいと思っているか、医局を代表して来られている先生が多く、みなさん意欲的に仕事に取り組まれる事が多いです。指導医として多くの若い先生方と関わりましたが、結果的に最後まで粘り強く意欲的に研修を続けた先生が、自身に満足できる成果を得られるのではないかと思います。
北原先生はレジデントとして心臓血管内科の様々なグループをローテーションして仕事を覚えていく中で、3年目後半からの伸びが著しかったことが特に印象に残っています。
本人のメッセージにもある「スタッフと対等に渡り合うにはどのようにしたらよいのか」ということを考え、自身でよく研鑚していたのだと思います。上級医とは技術・経験でかなわないにせよ、自身が議論の俎上に上がる努力は非常に大事です。レジデント修了後、2年間の専門修練医期間では、学会発表・論文発表のみならず、研究費も獲得できるほどに成長し、非常に活躍されていました。
現在は別施設に移り心臓血管インターベンションと研究の両立に積極的に取り組まれています。今後臨床・研究の両輪で成長が期待される一人と思っております。

心臓血管内科 心臓血管系集中治療科 医長
浅海 泰栄

最終更新日:2023年11月17日

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